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人間関係は「狭く深く」の意識が心を豊かにする

誰からも嫌われたくなかった



「誰からも好かれたい」は難しいということは
学生時代といった若い頃から既に自覚はあった。


ただ、なぜか「誰からも嫌われない」は
立ち振る舞いによってはできるんじゃないかと
ここ数年前まで信じていた自分がいた。



人当たりが良いと自他共に認める節はあって、
3年前、初めての管理職を経験した。


小さな職場で、常勤は自分の他に2人と
非常勤が2人という環境。



非常勤の2人はどちらもお歳が70近いという
自分より倍も人生を経験した大先輩。


そのうちの1人は意見をズバズバ言う方で
周りから敬遠される空気を出されていた。



管理職ということで、困り事の対応が
自分のところへ回ってくる。


言い方をかなりオブラートに包んで本人へ注意。



その場では「気をつけます」と回答をもらえて
何とかなったと思った。


しかしながら、時が経っても状態は変わらず、
ある日、常勤スタッフの1人から自分のもとへ
衝撃的な言葉を聞いた。



「Aさん(件の非常勤スタッフ)、
反省どころか、まけまなのこと気に食わんって
外部の人に漏らしてたみたい。。」


「働きアリの法則」との出会い



この言葉を聞いた時には頭が真っ白というか、
なぜそんな受け止め方するのかと理解が
追いつかなかった。


歳も離れているし、担当業務が違って
日頃から一緒に働いていないこともあってか
自分の言葉が響いていなかった。



何より、直接ならまだしも、社外の人に陰口の
ようなことを言っているのがショックで、
どう接していいのか分からなくなった。


そんな人間関係の悩みを抱えていたとき
出会ったのが「パレートの法則」で、
あらゆるものが2:8に分けられるというもの。



この「パレートの法則」の応用系が
「働きアリの法則」というもの。


働きアリのグループを調べたところ、
2割がよく働くアリ、6割が普通に働くアリ、
残りの2割は働かないアリだそう。



この働かない2割のアリを除いた、
残りの8割のアリのグループにしたところ、
結局、内2割は働かないアリになるという。


「働きアリの法則」は、2:6:2の法則とも言われ
人間関係もこれに当てはめることができる。



2割はあなたを好意的な人、6割はあなたを好意的でもそうでもない人、2割は好意的でない人、
という具合。


どんなに立ち振る舞いをしたところで、
2割の人は合わない人がいる。それを知ったことで
精神的にかなり楽になった。


人間関係は「狭く深く」を意識



合わない人にどうすれば受け入れてもらえるかを
考えるより、合う人と付き合う、合う人との
時間を大切にしようと思えた出来事だった。


言うことを言って嫌われればそれまで。
最低限の言い方だけ配慮して、どう受け取るかは
相手次第。自分の悩むことではないと。



これまで「誰からも嫌われたくない」と
心の中で心がけていたというより、嫌われるのが
怖かった自分がいた。


「働きアリの法則」を知って、「誰からも〜」は
現実的ではないことがよく理解できた。



好意的に思ってくれる2割の方々のために
WIN-WINな関係を築けたら、さらに素晴らしい
人生が過ごせるのではとも感じた。


ただでさえ、繊細な気質で傷つきやすいため、
心豊かに過ごせるよう、割り切りも大事だと
改めて自分に言い聞かせる。

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