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ヒトと比較しない生き方

幼い頃よく言い聞かせられた母親の言葉
「よそはよそ。うちはうち」



割と最近までこの言葉の意味を
よく理解できないでいた。


ヒトと比較することが生きがい



小学生時代、
仲の良い友人が最新のゲームを買って、
クラスで人気者になっていた。


当時は人気者になりたい、ではなく、
最新のゲームを手にすることの欲求と
優越感を味わいたかったのだと思う。



ゲームが欲しいと家の金庫番であった
母親にせがむも、いつもお決まりの言葉で
かわされるのがオチ。


ゲームにハマっていると犠牲になるのが成績。



「(幼馴染の)タツヤくんが
塾に通ってて、成績が良いらしい。
あんたも行きなさい」


と、母親に催促されるも、
よしきた!と言わんばかりに
お決まりの言葉をドヤ顔で言い返す。



母親、ブチギレる。


こんなように、幼い頃から比較されることが
日常的な環境で育ったこともあって
社会に出ても周りと比較することは当然だった。


ヒトとの比較はただの自己満足



学生時代と打って変わって、
世代や考え方が異なる大人同士が
複雑な関係で成り立つ社会。


そんな社会の荒波に揉まれていると、
人間関係や将来に悩み始め、
とある本(名前は完全にド忘れ)を手に取る。



「ヒト(他人)と比較しないこと」


『あなたはウサインボルトよりも
早く走れないと嘆きますか?』


と例も混じえて紹介があった。



「どう頑張ってもボルトの記録を抜けない(泣)」


と嘆いたところで、
慰めてくれる人はきっと皆無でしょう。
そりゃそうだと。誰と張り合っているんだと。



身近な誰かと比較して一喜一憂すること、
それは実に狭い世界での話。


もっと広い視野で見れば、
どうしてそんな狭い世界で比較しているのか?



と比較することにこだわっていたのが
アホらしく感じてしまうほど。


「自分はどんぐりの背比べをしたいがために
この状況に苦しんでいるのか…?」



と思えると、無駄に自分へプレッシャーを
かけていたことから解放された気分になった。


過去の自分と比べる



先月亡くなられた、日本総合研究所の
名誉会長である野田一夫さんが生前に
このような言葉を残されている。


【他人と比べるな、過去の自分と比べよ】



ヒトを比較対象とせず、
過去の自分を比較対象とすること。


昨日や1年前、さらに前の自分と比較して
今がどうなのか、それが大事だと。



自分を変えられるのは自分だけ。
成長できているなら褒めてもっと伸ばして、
成長できていないなら頑張れと励ます。


まさか、野田さんと同じような考え方を
幼い頃から聞かされていたとは…
母親の大きさに少し驚いた。



「よそはよそ。うちはうち」

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