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インプロは京都、いや世界を救う!?

インプロ(即興演劇)って知っていますか?
インプロとは”Improvisation”=インプロヴィゼーションの略で即興のこと。
Wikipediaでは、台本を用意せずに、即興的な演技手法を用いて、俳優が自発的に演じる形式の演劇のこと、とでてきます。

演劇って何だ?

一般的に、戯曲(物語)があり、演じる人と、そこに観客がいるという様に定義されることって多いかなと思います。
演劇人なら一度は聞いたことがあるイギリスの演出家、ピーター・ブルックの言葉を借りれば、

裸舞台を横切る人間とそれを見つめる人間がいれば演劇行為は成立する

と、まあ演劇論を書きたい訳ではないので、これぐらいにしますが、演じる人とそれをみる人がいれば、それはもう演劇だよねと言ってよいということですね。

今回ワークショップを主催しているトランク企画は、京都を拠点に活動するインプロユニットです。
インプロベーシックワークショップ”TRUNK 100”として 6月19日〜8月4日までの全8回、インプロを体験してきました。

そこで、思ったのはインプロとは「関係性と自由な発想でつくられる」場であり、その場では、本当にワクワクや楽しさが満ち溢れているということ。

状況と関係性で場が立ち上がってくる。

まさに演劇的と言ってよい体験でした。戯曲つまり台本というものは、初めからなく、そこにいる人たちの関係と状況だけで始まります。あとは物語の構成と同じで、それが困難な状況であればあるほどおもしろく、それをどう解決していくかに注力する。やりとりのなかで、それぞれの個性が垣間見えたり、輝きだすから、本当に面白いのです。逆に一人になる、例えば、キャラクターをどうする?とか考えだすと途端におもしろくなくなるから、本当に不思議です。目の前のその人や状況に集中すること。そして、ファシリテーターも話していましたが、飛び込んでみて、失敗してみても、それがおもしろかったりする。つまり周りがきちんと受け止められる関係や状態になっていることが大事になります。

Yes! and〜 を一人ひとりがもっているか。

これって、演劇だけの話しではありませんね。
例えば、ルールが必要となるのは、その文化背景や言語が全く異なり、確実性や差異を擦り合わせるために必要となります。
どういことかというと、社会生活をおくる上で、お互いの意思疎通をはかることができるようにする、そしてある程度予測できる状態にしないと、常に不安とストレスに晒されてしまう訳です。だからルールが必要になります。

ゲームも同じですよね。勝ち負けを決めたり、その状況に対する明確な定めがないと成り立たないからです。

その違いをそろえるのではなく、違って当たり前だから、その違いを受容して、さらに自分の個性を主張する。それは自分という軸をきちんと大事にしながら他者とともに生きるということ。そんなインプロで起こっていることが日常生活でもできるようになると、みんなハッピーになるし、何か問題がおこっても、きちんと目的に向かってともに歩んでいけると思うのです。

ワークショップ参加者のみなさんと

利他を体現するインプロ。これはこれからの学びの基礎にもつながると思いっています。

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