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不登校 〜負けママの奮闘記〜3 『子どもたちをご紹介』

次に、私の子どもたちの紹介をしたいと思います。

長男は、現在18歳で、次男は13歳です。

2人とも2歳前に発達障害の診断を受けました。診断名は「自閉症スペクトラム障害」ですが、これは今の呼び方で、少し前までは「高機能自閉症」や「アスペルガー症候群」などの呼び名もありました。その頃の呼び方で言うならば、長男は高機能自閉症で、次男はアスペルガー症候群ということになります。違いは、3歳までに自閉症の特性と共に言語の遅れが見られたかどうかです。言語の遅れはありつつ、明らかな知的障害がない場合を、高機能自閉症とし、言語の遅れも知的障害もないが自閉症の特性が見られる場合を、アスペルガー症候群としていました。現在では、全ての自閉症を連続した障害と考える、自閉症スペクトラムという呼び名が定着しています。

また、重度の自閉症とか軽度の自閉症とかいう言い方をすることもありますが、この場合の重度、軽度というのは知的障害の程度を指していることが多いです。重度の知的障害を伴う場合を重度の自閉症、軽度の知的障害を伴う場合や知的障害のない自閉症を、軽度の自閉症と呼んでいる感じです。自閉症の特性の強さで重度、軽度としているわけではないのですが、多くの場合知的障害が重いほど、自閉症の特性も強くなる傾向があると思われます。

ちなみに、重度の自閉症と思われる方の中にも、飛び抜けた計算能力や記憶力、特定の分野での優れた知識や能力を見せる方々がいらっしゃいます。映画『レインマン』のダスティン・ホフマンや、最近だとドラマ『厨房のアリス』の主人公などがその例ですが、こういった特殊な能力を持つ方たちを「ギフテッド」と呼びます。ギフテッドは、自閉症に多い(もしくは自閉症にしか現れない)ような印象を持たれている方もいらっしゃるかと思いますが、健常者の中にも一定の確率でずば抜けた才能を持つ方がいるのと、実際にはほぼ同じ確率だそうです。映画やドラマでギフテッドばかりが描かれることで、誤った認識を持たれている方が多いのではないかと思います。子どもが自閉症だと伝えると「何か特別な才能があるのでは?」と返してくる人、本当に多いです。

我が家の子どもたちも、当然のようにギフテッドなどではなく、たくさんの生きづらい特性を持った、ごく普通の自閉症スペクトラムの子どもたちです。

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