NO MUSIC NO LIFE


街を歩けば聞こえてくるクリスマスソング。
果たして聞いている人間はどれほどいるのだろうか。
今や片手では足りない数となった音楽配信サービスのおかげで道行く人々はお気に入りの音楽をBGMにできるようになった。
街頭を流れるBGMはノイズとなってキャンセリングされていく。
もれなく私もその1人で街を歩く時は必ず両耳はカナル型イヤホンに塞がれているのだ。


私が主に使っているのはSpotifyとAmazonミュージックである。メインはSpotifyで、購入した楽曲を聞く時はAmazonミュージック、という使い分けをしている。

楽曲を販売する推しがいるオタクならわかると思うが、オタクはCDを購入しMP3音源も購入した上でサブスクで楽曲を聞く。1曲にいくらでも投資できる世の中万歳。
ちなみにこの二つを使っているのにもちょっとした理由があるので後述しようと思う。気になる方はよかったら最後まで見ていただきたい。(最後だけ読んでもいいよ)

そんなSpotifyくんには、毎年年末になるとその一年間で聞いた楽曲の履歴からランキングを集計してくれる機能がある。画像データとしてダウンロードすることもできるので今回はそれを使いながら布教といこう。お気づきだと思うがまた推しの話をするよ。

まずはざっと今年のランキング一覧を。

この一枚で偏りがわかる。

アーティストとトップソングが比例していることからわかるように(トップソングを歌っているアーティストが、アーティストの上位であるという話)基本的にはお気に入りプレイリストだけを聞いているタイプである。ただ、たまに来る”流行り楽曲を聞きたい期”に聞く、TOP30プレイリストがとても優秀なのもSpotifyのいいところ。
楽曲を聞いていた時間18,660分を変換してみたら約13日だったので、日数にすると大したことないなと思ってしまった。家にいる時間が長くなったのでそれが要因かもしれない。

続いては楽曲とアーティストをもう少し詳しく見てみよう。

上位0.5%といわれると分母を知りたくなってしまう。
アイドルか声優。わかりやすいだろう?
アーティスト1位のSKE48を抑えてUMakeとSirVanityが並ぶ。
きみはどちらも知っているかな?

という感じでアイドルか推し声優しかいない。オタクのプレイリストの本領発揮である。そもそも私のランキング頻出であるUMakeSirVanityを知っている方がどれほどいるかも怪しいが…。知らない方に布教できるというのはオタク冥利に尽きるのでみんな知らなくていいぞ。ぜひリンクに飛んでください。

アーティストではSKE48が1位でなんとこのアーティストを聞いている人の中でも上位0.5%に入るほど長い時間聞いていたようだ。推しである大場美奈さんの卒業を筆頭に、古畑奈和さん、須田亜香里さんとセンターポジションをつとめていたメンバーの卒業が続いたのが理由だろう。卒業ライブを存分に楽しむため、まんべんなく楽曲を聞いていたことにより、楽曲ランキングにはSKE48の文字が見られない。ちなみにSKE48での最多再生数は『前のめり』という松井玲奈さんの最初で最後の単独センター曲でした。卒業といえばこれだよね。

もう一度走ろうか 胸が熱くたぎった
いつの日からだろう 僕が歩き出したのは
生きるとは走ること 居ても立ってもいられず
前のめりに夢見る 
前のめりに生きよう
前のめり|SKE48

そして続くのがAKB48と48グループかと思いきや、UMakeという耳慣れないアーティスト。それに続く寺島拓篤さん、SirVanityもあわせて3アーティストとも本業は声優である。いまや声優が歌を歌いダンスを踊るのも珍しいことではなくなってきているが、それが顕著なのがアイドルコンテンツである。

UMakeとは伊東健人さん、中島ヨシキさんという2人の男性声優からなるユニットで、SirVanityとは上記の中島ヨシキさんに加え梅原裕一郎さんという声優二人でツインボーカルを務める4ピースバンドである。(残り2名も純粋なバンドマンではないがこれはまた別のタイミングで。)この3人と、寺島拓篤さんも参加しているのが男性アイドルコンテンツ、『アイドルマスターSideM』である。

勘のいい方はお気づきかもしれないが、このランキングには私が何度も口にしている(記載している)『アイドルマスターSideM』の楽曲は1つも含まれていない。それもそのはず、アイドルマスターSideMを含むアイドルマスターというコンテンツの楽曲はつい先日までサブスクリプションされていなかったのである。

ここで冒頭の私がSpotifyとAmazonミュージックを併用する理由につながるのであるが、実はSpotifyとAmazonミュージックには少しだけ互換性がある。Amazonで購入した楽曲をローカルプレイリストとしてSpotifyに取り込むことができるのだ。それを利用するとサブスク配信されていない楽曲とサブスク楽曲を同じプレイリスト内で聞くことができるため、購入限定のアイマス楽曲もSpotifyの中で聞けるということになる。

ただしあくまでローカルプレイリストの楽曲はSpotifyに楽曲登録はされていないので、今回のような内部ランキングや他者にプレイリストを共有しても反映はされない。
手元に音源はあるが配信されていないという点ではリスニング教材なども当てはまると思うので、外国語を学習している方にもちょっとおすすめである。Amazonでなくても手元に音源があれば取り込み自体はできるので、気になった方は試してみてほしい。

しかしそんな苦労もついに必要なくなってしまった。なぜなら『アイドルマスターSideM』の楽曲、約450曲が突然全曲サブスクリプションされたからである。

翌日に横浜アリーナでのライブを控えた12月2日0時のこの奇行。やはりSideM、おもしれー運営。
ということで今回の2,500文字は「アイドルマスターSideMサブスク解禁したから聞いてね」に要約されてしまうのであるが、それ以外にも興味を持ってほしいところはたくさんあるのでまた掘り起こしていきたいと思う。UMakeとSirVanityはまだ語れる。寺島拓篤さんは今年ライブあったからかな。

いつだって私のそばにはアイドルがいて音楽がある。
NoMusicNoLife.2023年もたくさんの音楽と出会うことだろう!
君の好きな音楽も是非聞かせてね。

"音楽があることで気持ちや生活が豊かになる"という事を、店頭やオンラインをはじめ全活動を通し、体現していくこと、それがタワーレコー ド全スタッフのテーマです。いつも「音楽」自体を応援し、「音楽」を元気にしていくことこそがタワーレコードの社会に対する姿勢・責任であると考えます。
是非あなたも、タワーレコードであなた自身の音楽を見つけてください。
NO MUSIC, NO LIFE. はタワーレコードのコーポレート・ボイスです。|トップ


この記事が参加している募集

お気に召しましたらサポートをいただけると幸いです。いただいたお気持ちは私自身の知識をつけたり、記事のネタに使用できる何かへ投資させていただきます。