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#43 理想の生活

最近、よく自分の理想の生活について考えるようになった。仕事や恋愛やら、「そもそも私はどこを目指しているのか?」「一体この世でこのまま何をしていたいのか?」といった、将来のはなし。

誰かと一緒に住みたいという気もなく、「お台場に住みたい!」と思っていた気もどこかへ行ってしまった。欲が無くなった訳でもなく、「ホントのしあわせ」を見つけたのだと思う。

私にとっての幸せは、お金が沢山ある事でもなく、とんだイケメンと暮らすことでもなく、「ひとりと猫1匹」である。

ひとりでは持て余す少し広めの1ルームで、猫1匹と豊かに暮らしていたい。
朝早く起きて、朝日に感謝して、ラジオを流しながらトーストを焼き、目玉焼きを作り、本を読んだり、絵を描いたり、映画を見たりしたい。

コーヒーを飲みながら、観葉植物を眺め、「大きくなったね」と、そんな暮らし。

そう考えてるうちに、確かに私はあんまりお金のかかる生活はしないのねぇ…と気づいた。
なんとなくちゃらんぽらんに働いて好きなようにして、時々旅行に行きたい!と思い立ち必要な分を稼ぎにバイトやらへ出向く…

理想の生活というのは、「ねえ!これがしたい!」よりももっと、「あぁ、これだ…」と思うものだと思う。

この間も、朝早く起きた日にお風呂に入り、カーテンを開けて暖かい日差しを浴びながらラジオ体操第一をした。洗濯物を回しながら朝食の準備をした。

普段なら少し適当な盛り付けだから、その日も同じようにしたところで立ち止まった。ううん、もっと心のときめくものを、爆発だ!と思い、お気に入りのお皿を出し、わざわざバナナを輪切りにして(大丈夫、わざわざ切ると言っても包丁じゃなくってスプーン、流石に包丁となると重みがある)並べていった。

コーヒーを入れて、一通り支度が終わり席に着いた時、無意識のうちに「豊かだ…」と手を広げていた、、
本当に意識せず出たから自分でも驚いたけど、確かに、豊かだった。これが出来て、これを続けられるのであれば私はほかに何もいらないとまで思った。

あなたの理想の生活は?
私の理想は、これらの「平穏」「ノン・デジタル」…
あぁ、考えるだけでも豊かだ。

#創作大賞2024
#エッセイ部門

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