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2022.12.14 叔母の葬儀

3ヶ月前の叔父の葬儀の時に、来ていたその叔母は、その時腰が痛いと言っていた。
ただの腰痛なのかと思っていたけど、癌の痛みだったようで、その後ステージ4の膵臓癌が見つかり、亡くなった。78歳。

たまたま仕事が休みの日だったので、父と参列しました。

葬儀は無宗教との事で、神主さまもお坊さまも呼ばず、参列者が1人ずつ遺影に向かって語りかけるという珍しい葬儀でした。
チェロの生演奏の中、厳かに司会の方が進めてゆかれます。

透明の美しい容器に入った蝋燭をひとつずつ遺影の前に置き、マイクに向かってお礼や思い出やお別れの言葉を語る。アットホームなお式。 ゆらゆらと蝋燭の明かりが揺れて美しかった。
その中でも1番心に残ったのは、叔母の妹のご主人でスウェーデン人の老紳士でした。
彼は、つたない日本語しか喋れず、しかし愛のこもったメッセージを伝えました。

大好き、大好き、大好き、、、

その言葉を3回くらい入れていました。
親族、家族の中で、愛してるや大好きなどの言葉を使った人はいませんでした。

文化の違い。それは本当に大きいものだなあと思いました。彼は、妻(亡くなった叔母の妹)にずっと寄り添い、手を握り背中をさすっていました。
それを見ていた私の父は「優しいなあ!俺にはできない!」と言いました。

日本人は、あまり気持ちを伝えません。
隠す方がかっこいいと思っているのかも。
誰にも必ず愛があるのに、それは見えない。

言えないのなら、無理に言うことは無いけれど、せめて態度に出そうよと思いました。
プレゼントでも、行動でも良い。
心を見せよう、愛を伝えよう、、、。

離れているなら、電話をしよう。

亡くなった人なら、祈りで想いを伝えよう。

それは、必ず伝わる。私たちは、魂存在なのだから。

私はマイクに向かい、こう話しました。
「お優しい方でした。ご縁に感謝致します。叔母さんの魂が癒されますようにお祈り致します。ご家族の皆さまの悲しみが癒やされますようお祈り致します。」

それは、本当に私が望むことだったのです。

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