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【ゲームレビュー33】「タントアール」はポッカリ空いた時間に

タントアール」はミニゲームの詰まった、パズルアクションゲームである。ゲームを選んでから始まる前に、何のゲームなのか、すこしバカにしたような声で、叫んでくれるところが好きだった。

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■ゲームとの出会い

既に私も立派な?大人になっており、上京してから住んでいた家より、歩いて20歩くらいのところにあったゲーセンでプレイしていた。やりだすと数十分は続けることができ、ひとりぐらしで金欠だった私にはやさしいゲームだった。金欠だったらゲーセンになんか行くなと言われるかもしれないが、1階にあったパチンコ屋は見向きもせずに、その2Fのゲーセンに行っていたので許してほしい。またゲーセンの近くの家を捜して借りたわけでもない。

■ゲーム内容

探偵に扮した二人組が、ミニゲームをクリアしながら脱走犯を追いかけるストーリー。
ミニゲーム全16種類の中から4種類ランダムにピックアップされた状態でルーレットがまわり、どのゲームをするか決める。目押しが結構容易にできた。ゲームクリアに失敗するとハートが減り、なくなるとゲームオーバー。ゲームの種類が隠されているハートを選ぶと、ハートのかけらをゲット、3つ集めると1up.

■ミニゲーム一覧

ほとんどのゲームは制限時間内にクリアする必要がある。2回目以降は制限時間が短くなるゲームが多い。ミスしてハートは消費するが次に進めるゲームとクリアするまでハートが減り続けるゲームがある。私的に難易度を5段階評価してみる。

☆ミスしてハートは消費するが、次に進めるゲーム

迷い道くねくね ★★★
迷路を脱出でクリア。大体、急がば回れでゴールできる。
けっこう毛だらけコケコッコー ★
ひたすらボタンを連打してノルマの数風船を割る=ニワトリが鳴くとクリア。終盤これがでてくるとほっとする。
必殺!ハートウォッチャブル ★
ストップウォッチを押し、指定範囲の秒数で止めるとクリア。日ごろから暇なときにデジタル時計でやっていたので、大得意だった。
ビリージュエル ★★
4x4のマスに3種類の宝石が各4個と1種類の石が3個ランダムに置いてあり、指定された4マスに指定された宝石を並べるとクリア。文章で説明するのは難しかったが、ゲームの難易度はそれほど高くない。よっぽどあせらなければ大丈夫。
ひと筆めくりめぐり ★★
6マス四方のパネルをカエルで一筆書きしながら、全てめくるとクリア。何も考えないで、テロテロやっているとたまに失敗する。


☆ミスをしてもゲームは続行。クリアできるまで次のゲームには進めない。

ハットしてフラワー ★★★★★
4つのシルクハットのうち1つに花束が入っていて、ハットをシャッフルしたのち、どこに入っているかあてる。後半かなり高速シャッフルになるので難しい。
忍者どこじゃ? ★★
黄と紫の忍者二人が3本の木の枝を高速移動したのち、最後の移動先で隠れる。隠れた忍者のうち黄色忍者の場所をあてる。全集中の構えでクリア。
スロットなブギにしてくれ ★★★★
スロットの絵柄が描かれた64枚のパネルの中から、指定された5枚のパネルと同じ配列の場所を見つける。チカチカして見づらい。
かずのこどこのこ ★
高速で表示される4種類の数字を選択肢の中から選ぶ。なんかすごく得意だった。
スタンリーキューブいくつ? ★★
立体に積まれているキューブの個数をあてる。繰り返しやると、ぱっと見でわかる。「ワールドトリガー」のキューブではない。
スリーヒントパネルを探せ ★★★★★
さまざまな色・形の図形が描かれた50枚のパネルの中から、出題される3つのヒントで導きだされる図形をあてる。考えてから、図形を捜さないといけないので、苦手だった。
いれか絵 ★★
縦に六分割されシャッフルされている絵を入れ替えて元に戻す。それほど絵の種類がないので、慣れれば簡単。
わくわくロボット工場 ★★★★
多数を置かれている、ロボットパーツの中から、指定のロボットと同じパーツを選択し、ロボットを完成させる。確かパーツがすべて青っぽいので、分かりづらかった。
ブロックンロール ★★★★★
図形の計算式の?部分を27個の選択肢の中から見つける。これも計算してから図形を捜すことが苦手だった。
フォトショック ★★★
右から左に移動する物体を撮影し、全体をフレームにおさめる。移動する物体はランナー、ダチョウ、豹、軽自動車、ジープ、スポーツカー、ヘリコプター、戦闘機など。ランナーとかは足がそれほどはやくないので簡単だが、戦闘機になるとめちゃくちゃ早いのと、機体とフレームの大きさがほぼ一緒なので、シャッターチャンスがちょろっとしかない。
アニマルサウンドシャワー ★
16頭の動物が鳴く順番を見本通りにあてる。だんだん鳴く回数が増えるが覚えても5つ6つくらいなので余裕。むかしこれと似た遊び方の「SIMON」というおもちゃがあった。

☆ボーナスゲーム:ステージ間に行われる。
飛行機を操縦し、ミサイルをかわしながら、風船を集める。一定個数集めるとハートが1つ増える。ハートといっても「北斗の拳」のシンの部下ではない。あんなのが増えたら、パニックになる。

☆最終ゲーム ★★★★★
地図上のどこかに隠れている犯人を捜しだず。隠れている住所が表示されており、地図上の32カ所から探し出す。10秒以内。クリアでエンディング。

■ハートを取りに行って、逆に失う

ハートのかけらを狙いに、ハートになっているゲームを選ぶと「ハットしてフラワー」だったりして、プレッシャーに負け、逆にハートを失ってしまいがち。

■まとめ

このゲームは4つの中から自分が得意なゲームを選ぶことができ、得意なゲームが多いほど、長く続けることができる。デートの待ち合わせに早く着きすぎちゃったりした際に、近くのゲーセンへ駆け込んでプレイするには、うって付けのゲームである。

「必殺!ハートウォッチャブル」の内容を書いていて、思い出したのが、漫画「嘘食い」の「迷宮のミノタウロス 雄牛の子宮」だ。
お金に困った老夫婦が頼った先で、あるゲームに勝ったらお金を貸してやると持ち掛けられ、参加してしまう。そのゲームは対戦相手が順番に、何も見ず感覚だけで、スタートから10分たったと思ったらストップウォッチを押すという単純なゲームなのだが、10分により近い方が勝ちで、逆に10分から一番遠いタイムだった人は罰としてその誤差の分、青銅製で中が空洞になっている牛の中に入り、下から火であぶられるという常軌を逸した内容だった。老夫婦の対戦相手は、ある手段で何も見ずに時間を正確にカウントすることでき、老夫婦はあっけなく負けて、あぶられてしまうのである。
「タントアール」の続編が「イチダントアール」で、こちらもそのうちレビューすると思うが、こんな生死をかけたゲームが入っていないことはお約束する。

遊びにきていただき、ありがとうございます。ネタが続く限り、更新して参ります!また、サポートのお礼のメッセージを3種類考えました。140文字以内なんで、大した内容ではないですが、最近やっているゲームやアプリのことを書きました。