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【ゲームレビュー41】「水島新司の大甲子園」と新潟古町通

野球ゲーム「水島新司の大甲子園」は俊敏さはほぼいらない。やり込むことで、戦略が身についていく。相手の球種と速度を読んで。ジャストミートしたり、決め球で三振をとったりすると漫画の一場面がTVの画面いっぱいに表示され、何とも言えない達成感を得ることができる。水島新司の漫画のキャラが総出演というのも、ファンにはたまらないんだろう。

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■ゲームとの出会い

弟が買ってきた。弟は『ドカベン』、『大甲子園』を全巻もっていたので買ったのだろう。私はほぼ読まなかったので、このゲームがはじめましてだった。

■水島新司

新潟市の出身。そのため新潟にゆかりのある高校がいくつかでてくる。
・明訓高校:実在する高校。市内の私立では一二を争う進学校。野球も強い。
・白新高校:高校は無いが中学はある。
・信濃川高校:そんな学校はないが新潟市を堂々と流れる川。
また新潟市の古町通には、水島新司まんがストリートがあり、主要メンバーの銅像が並んでいる。設置された当初、岩鬼がくわえている葉っぱが、折られる事件が多発。今、どうなっているかは不明。
古町通といえば、昔は新潟県一の繁華街で、人がごった返していたが、新潟駅から距離があるためか、今では万代の方に人の流れが移ってしまい、すっかり人気がなくなっている。1番町~13番町まであるので、新潟市に訪れた際はぜひ。(諸事情で昼間に行った方がよいかも)

■ゲーム内容


明訓高校を操作して地区予選と甲子園大会を勝ち抜く「大甲子園」と好きなチームを選んで対戦する「対戦モード」の2種類がある。
大甲子園では大凡、原作のストーリーにそって様々なシチュエーションでの試合を勝ち抜き甲子園優勝を目指す。各試合のクライマックスから始まる、ダイジェストの進行がメインとなるが、試合途中からノーカットで進行する試合もある。一部、ゲームオリジナルの進行もある。

大会の進行:選手権神奈川大会→夏の甲子園→秋季神奈川大会→秋季関東大会→春のセンバツ→夏の甲子園の順。2回目の夏の甲子園では選手が一部入れ替わる。2回目の夏の甲子園で優勝するとエンディングを迎えるが、その後特別試合としてvs南波OB戦、vs東京メッツ戦が組まれている。

対戦モードではvsCOMまたはプレイヤー同士での試合が行える。また大甲子園モードのパスワードを入力することで選択できるチームが増える。

■対戦モードは心理戦


投球および打撃は5×5のマス目上で攻防を繰り広げる。(内側3×3の9マスがストライクゾーン。)

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①投手が球種とコースを選択する。
球種は投手によって異なるが、最大で3ページ分の球種をもつ者もいる。また球種により、球速が4種類(おそい・ふつう・速い・超速)割り当てられている。超速のボールを投げられるのは一部の速球派投手のみ。このスピードに対応できるのも一部の強打者のみとなっている。

②打者がコマンドを選択。
基本コマンドは「打つ」「見送る」「バント」「ヒットエンドラン」「盗塁」「スクイズ」の6種類。また走力もA~Dの4段階で設定されている。
※「打つ」を選択したとき
先に打者は投手の投げてすぐのコースのみ把握できている状態で、球速とミートゾーンを選択していく。打者のミートゾーンの形状とマスの数は選手によって異なる。また打者にはミートゾーンと同じ扱いの得意コースがある。

③投手、打者ともコマンドを選択すると
球速とコースが合えば打者はボールを当てることができる。この時ミートゾーンと得意コースが重なっていればヒットの確率が上がる。
ストレートであれば、表示されているコース=ミートゾーンになるが、フォークだと数マス下にミートゾーンが移動する。

<POW>
打者と一部の投手はPOWを消費することで特別な決め球や秘打を選択できる。

明訓の選手が使える決め球・秘打は以下の通り。
「さとるボール」里中智の決め球で、縦に大きく落ちる速い球。
「剛速球」岩鬼正美の決め球で、超速のスピードボール。他校にも同様の球を投げる投手が存在する。
「白鳥の湖」殿馬一人の秘打。回転して打つことで長打が出やすい。
「黒田節」殿馬の秘打。バットの先端に当て、強力な逆回転をかけることで打球のバウンドを変え、内野安打を狙う打法。見た目に反してバントとは見なされておらず、2ストライクでこの秘打を使ってファウルになってもスリーバントは適用されない。ほぼヒットになるので、頻繁に使っていた。
「神打」殿馬の秘打。ファウルゾーンから大きく曲がってフェアゾーンに落ちてくるため捕球しづらい。
「豪打」山田太郎と岩鬼のみが使える技。野手のグラブを弾き飛ばす痛烈な弾丸ライナーを放つ打法で、高い確率でホームランとなる。他校にもこの技をもつ強打者が何人か存在する。
「フルスイング」山田、岩鬼、殿馬以外の選手が使える技で、長打が出やすい。他校では豪打をもたない選手が使える。
大甲子園モードでは試合毎に選手のPOWストックが設定されている。また試合中三振を奪うことでストックを増やすことができる。

<守備・走塁>
守備はセミオートでプレイヤーが操作できるのは送球先の塁指定と捕球時のPOW使用の有無、ライン際の打球を捕るか見送るかの判断である。走塁は完全オート。

■対戦相手

山田2年時、明訓高校 スターティングメンバ―
1 いわき
2 とのま
3 やまおか
4 やまだ
5 ほほえみ
6 いしげ
7 なかね
8 きた
9 さとなか

神奈川県予選大会 一回戦 vs 新浜高校
最初なんで明訓リードからスタート。まあ、余裕で勝てる。

神奈川県予選大会 三回戦 vs 白新高校 
しらぬいが投打の大黒柱。

神奈川県予選大会 決勝 vsv東海高校
うんりゅう対やまだ。さとなか対うんりゅう。

甲子園大会 夏 一回戦 vs 信山高校
延長14回裏 3対3 1アウト 3塁で、明訓8番きた。スクイズでサヨナラ勝ち。

甲子園大会 夏 二回戦 vs 通天閣高校
さかたの「通天閣打法」は空高く、キャッチしづらい球を打上げ、ボールが落ちてくる間にどんどん進塁していく秘打。

甲子園大会 夏 準決勝 vs 土佐丸高校
たけぞうの豪打にはさとるボールで対抗。

甲子園大会 夏 決勝 vs いわき東高校
おがたの決め球「超フォーク」はそれほど怖くない。いわき東に勝つと夏の大会優勝。

神奈川県秋季大会 二回戦 vs 東海高校
いわき対うんりゅうが2打席。

神奈川県秋季大会 準決勝 vs 白新高校
しらぬい の超速球と超スロー球はやっかい。

神奈川県秋季大会 決勝 vs 横浜学院
どもんの「剛速球」が最大の武器。

関東大会 一回戦 vs 黒潮高校
特に特徴なし。

関東大会二回戦 vs 甲府学院
がま の「砲丸なげ」が決め球。

関東大会準々決勝 vs グリーンハイスクール
フォアマンの打力、かげまるの決め球「せおい投げ」が特徴。

関東大会決勝 vs 赤城山高校
スイッチ投法のきのしたを打ち崩せるかがカギ。

甲子園大会 春 一回戦 vs 江川学院
特に特徴なし。9回をさとなかで抑えれば勝ち。

甲子園大会 春 二回戦 vs 信濃川高校
特に特徴なし。信濃川のとくがわ監督は元明訓の監督だったため、明訓の弱点を知り尽くしているらしい。

甲子園大会 春 準決勝 vs 土佐丸高校
たけぞうが先発だが、やまだのときだけいぬがみに代わり、決め球「うでのびる」、「うでちぢむ」を投げてくる。

甲子園大会 春 決勝 vs 弁慶高校
弁慶高校、特に見せ場も作らせずに逆転できる。たしか明訓に唯一勝ったチームだったはず。

山田3年時、明訓高校スターティングメンバ― ※下位打線に個性がない。
1 いわき
2 とのま
3 さとなか
4 やまだ
5 ほほえみ
6 かみしも
7 たこた
8 たかしろ
9 きょうす

甲子園大会 夏 一回戦 vs 室戸学習塾
高知県予選で土佐丸を破って甲子園出場の室戸。いぬかいがエース。

甲子園大会 夏 三回戦 vs 光高校
あらきのスイッチ投法の攻略がKEY。

甲子園大会 夏 準決勝 vs 巨人学園
一球さん』さなだいっきゅうの「超速球」が武器。

甲子園大会 夏 決勝 vs 青田高校
球道くん』なかにしきゅうどうが「剛速球」を投げまくり。打者では、おおいけ、さいぞうが撃ちまくり。

特別試合 vs 南波高校OB
『男どアホウ甲子園』ふじむらこうしえん率いる南波高校OBとの戦い

特別試合 VS メッツ
『野球狂の詩』の東京メッツとの戦い。いわた てつごろう、みずはら ゆうきの登場。みずはらは、球種は多いがなぜか「ドリームボール」は投げなかった気がする。(うそかも)斉藤由貴が主演の実写版のドラマみたな~。

■まとめ

シミュレーションゲームの要素が入った、当時としては異色の野球ゲームだったが、ドカベンにそれほど興味がなかった私でもかなり楽しみながら、やり込んだゲームだった。

そういえば、水島新司は自分の野球チームで「ビートたけしのスポーツ大将」に出演し、たけしとたけし軍団チームとよく対戦していたという印象が強い。ボッツだっけ。やけに強かった気が。

遊びにきていただき、ありがとうございます。ネタが続く限り、更新して参ります!また、サポートのお礼のメッセージを3種類考えました。140文字以内なんで、大した内容ではないですが、最近やっているゲームやアプリのことを書きました。