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支払いは現金で。そこに込めた、小さなメッセージ。

最近は買い物をするにしても何にしても、支払い方法の選択肢というものが劇的に増えた。

現金、クレジットカード、交通系、コード決済…。数え出せばキリがないくらい、使う側も何を使えばいいのやら。支払い方法一つ選ぶのにも一苦労だ

そんな中で、決め手の一つになるのはポイント還元率と言っていいだろう。私自身も、その時々のキャンペーンで変わる還元率をいちいちチェックしている。これまで溜まったポイントは数万円以上、無視できない金額だ。

一方で、某コード決済が、普及期間で無料としていた手数料が有料に変わるニュースは記憶に新しい。

現金以外の支払い方法は事業者が原則数%の手数料を負担していることは、意識はせずともご存知のことと思う。

この数%の手数料は、概ね2〜4%くらい。
対して、購入者側に付与されるポイントは多くても2〜3%、少なければ0.5%程度のことだって多々ある。

ポイント目当てに現金以外で代金を支払えば、還元されるポイントよりも大きな手数料を販売側に負担させることになるのである。

さて、電子マネーの批判だとか、現金主義を広めたいとか、そういう事ではなくて、目に見えないお金の流れに、あまりにも無自覚だったその事に、自省の念を込めて問いたい。

現金以外で支払う理由は何だろう?

便利さといった面でメリットも多くあることは承知しているし、これから先も色々な方法でお金を使っていくだろう。

しかし、例えば自分が応援したいお店や、いつもお世話になっているお店には、あえて「支払いは現金で」と伝えていきたい。

自己満足かもしれないけれど、それは私にとって無言の応援メッセージ。

一人で商売を始めて、ようやく気づいたこと。
便利さだけではない、血の通った生き方を少しずつでも築いていきたい、今日この頃である。



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