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16.富士山(2)

翌朝、早朝に出発し、スムーズに最初の目的地の富士山北口本宮
の浅間神社へ到着した。

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主祭神は木花咲耶姫様。女性的な優しいエネルギー。しめ縄が巻かれた立派なご神木が何本もそびえ立つ。
神社を囲む水の音。神気がすごい。自然ともやがかかったようにスマホに映る。

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息子は、一緒に来ているはとこと、境内を走り回って楽しそうにしている。それを見守る主人。

叔母とOさんは、大黒天さまと恵比寿さまの像の前でその後の行程についてずっと話し合っている。

富士山5合目に行く前に、せっかくだから、忍野八海(おしのはっかい)に立ち寄ってからにしようと叔母がいう。

忍野八海は天然記念物で、富士山の伏流水に水源を発する湧水地で、古くは富士道者の禊ぎの場ともなり、世界遺産富士山の構成資産の一部ともなっている場所らしい。

http://www.vill.oshino.yamanashi.jp/8lake.htmlからの引用)

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素晴らしい景色。雪がまだ残る富士山の前に広がる忍野八海。お天気に恵まれたので、時間が許せばゆっくりと散歩したいところだったが、忍野八海前にある忍野浅間神社に足早に参拝し、メインの目的地、富士山5合目へと出発した。


五合目に到着すると目の前に大きくそびえ立つ富士山。雪がうっすら残っていたが、温かい陽気に恵まれ、風もないので、それ程の寒さは感じず。

車から降りると、

「お母さん、お馬さんがいるね~乗ってみたい!」
そう、五合目には登山道のサポートの為と、思い出の記念写真、5合目をひと回りするコースのお馬さんがいたのだ。

「後で乗ろうね。まずは神社に参拝してからにしようね。」

小御嶽神社へ到着。

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ついに、息子が、下界で天狗が飛んでいると言っていた場所に来たのだ!
私は、息子には5合目では何が見えているのかがすごく気になったが、人前では話してくれないので帰宅後のお楽しみにした。

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Oさんが、この神社の主祭神が木花佐久耶姫さまではなく磐長姫さまだったことに驚いていた。お社で、このお二人の姉妹の関係を説明してくださり、長寿の神さまと言われている理由に頷いていた。

参拝を終えると、叔母とOさんは富士山頂上付近の久須志神社へ向けて遥拝が始まった。私たちも最初に一緒に遥拝したが、あまりに長いお二人の祈りに子供たちがしびれを切らし、お馬さんの方へ行ってしまった。

「お馬さんたち、ここまでどうやって来たのかな。すごいね。」

息子は五合目をポニーに乗りひと回り、嬉しそうに手を振りニコニコ顔。

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帰宅してから、息子と5合目での出来事を回想してみると

信じられないくらいの数の天狗さんがそこにいたことを教えてくれた。

「お母さん、ほんとに沢山いたんだよ。ぶつからないで歩くのが大変なくらい。カラス天狗がほとんどで、赤い天狗さんは少し」

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そして、描いてくれた天狗さんの絵

予想外のお姿。なんとなくおどろおどろしい、黒っぽい天狗を想像していたら、

それが、こんなにカラフルでド派手な衣装(?)を身に着けているなんて!

「はいからなんだよ天狗さん。下は金色のラインが入っててさあ。北斗七星のマークに、富士山、大井川に食べ物をとりに行っているんだよ天狗さんは。」


「え?大井川に食料をとりに行ってるってどうしてわかるの?そして、はいからっていう言葉知っているんだね。」


「大井川に食糧を取りに行くと、水木しげるさんの本にそう書いてあったよ。お魚を食べるみたい。その本の天狗さんにそっくりだよ。」

息子は、自分がみえているのが妖怪だとわかり、図書館からやたらと、日本の妖怪図鑑、世界の妖怪図鑑、色々な著者の妖怪本を借りてきた。中でも、水木しげるさんの妖怪本が、息子がみえている妖怪とそっくりだと知り、それからというもの、水木しげるさんを「僕の先輩」と言うようになった。

「で、衣装はカラフルだけど、顔はこんなに恐いの?」

「そうだよ。でも、ぜんぜん恐くないよ~。」

「手に持ってる葉っぱみたいなのは何?」

「あ~、これを仰ぎながら飛んでいるよ。」

調べてみると、その大きなカエデのような形をした葉っぱは、「ヤツデ」別名 テングノハウチワというらしく、日本原産の植物。ヤツデの葉は7か9枚の奇数に割けているらしく、末広がりで縁起がいいので、八つ手という名前になったとのこと。

「天狗は歩かないの?」

「うん、ずっと仰いで飛んでる。

僕がお馬さんに乗って、お母さんに手を振った時に、手を振るフリをして、飛んでる天狗さんにタッチしてたんだよ。」

「え~そうだったんだ~。」

普通に私に手を振ってくれてるかと思っていたら、怪しまれないように天狗さんにタッチしていたとはね。

でも、

「天狗さんにタッチしているなんて誰も思わないし、誰からも怪しまれないよ~。」と息子に言った。

こういう話を言っても大丈夫な人と、言わない方がいい人を決めているようだ。それは、サードアイの色で。

健康状態、言ってみれば、生命エネルギーみたいなものも、サードアイの色で変わるということも最近、わかってきた。

つづく

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