具合悪いなーと思ってたらガンだった3

2のあらすじ

治療のための入院がスタートした。

びまん性大細胞型b細胞リンパ腫らしい

これまで色々検査しながら悪性リンパ腫ということはわかっていたものの、その特定(リンパ腫は種類がたくさんある。)ができないので治療ができていなかったのだが、入院したその日に特定が完了したことが知らされた。

今回の場合、特定=治療のスケジュールが決まるということだった。
実のところまた検査が待っているものだと思っていたので、これは重畳ということで今後の見通しが立つ分、かなり気分が楽になった。

R-EPOC療法での治療という説明を受け、早速次の日から4日間のステロイドの投与がスタートした。
これの効果で熱が下がり、1ヶ月ぶりに熱が36度台で落ち着くようになった。38度台に慣れて普通に活動できてるもんだと頭では思っていたが、全然そんなことはなく36度台の快適さに驚いた。体が軽いぜ。

途中、妊孕性について一悶着あったが書き方に迷ったのでここでは割愛。

抗がん剤スタート

ステロイドは抗がん剤の負担を減らすポジションで、こっからが本番である。脾臓とか全然まだまだ大きいし。

抗がん剤投与は24時間の投与を4日、5日目に前4日と違う薬を1時間(ちょっと記憶曖昧)のスケジュールで行われた。
24時間連続の投与は点滴だと抜ける可能性があるということでカテーテルを左腕から入れてそこに繋ぐことになっている。そういえばステロイドもこれいれてからやったな。

学が無くて当時びっくりしたが、カテーテルを入れると採血も点滴もそこからできる。血管が見づらくて採血の際にちょいちょい痛い思いをしてる自分からするとかなり快適。

抗がん剤は入れて初日から出る可能性のある(個人差がある)副作用と1,2週間経ってから出てくる副作用がある。
自分の場合、発熱などの副作用はなかったが吐き気と便秘がしんどかった。

朝に吐き気どめの薬を飲んで、そのあと点滴で吐き気止め入れられてるのにずーーーーーーーっと吐き気がしてて、吐き気に耐えてると夕方になってる日もちょいちょいあった。

先生:抗がん剤は吐き気とか色々副作用がありますが、最近はいい吐き気どめがあるんで大丈夫ですよ。
自分:それはいいですね。

入院前、ある日の会話

ほんとか?
毎回規則正しく出てくる食事に恨みを覚えつつ耐えた。

そんなこんなで投与が終わり2週間くらい経った頃、体も楽になり、脾臓も最初から比べるとだいぶ小さくなっていた。
ちなみに脾臓は普段肋骨の内部に位置して触れるものじゃないのだが、自分の場合、一時期は臍の下あたりまで肥大化していた。

よくあるアレと続く副作用

ところで抗がん剤といえば髪が抜けるのが鉄板ネタなのだが2週間経った頃笑えるくらい抜けてきた。
自分はそこそこ髪が長い方だったので、寝転がるたびにまくらに髪がついて寝返りを打つと顔に髪がつくし、髪洗うと顔とタオルに髪がつくという感じでめちゃくちゃ煩わしい。

というわけで病院内の理容室を予約してGo。

バリカンで髪を剃るという経験はツーブロックにする時くらいしかなく、丸刈りはしたことなかったので結構ワクワクしながら理容室についた。

ドアを開けて一番、おばちゃんと目が合った。
…なんかもうバリカン持ってる。

そのまま席に案内され、「自分の子供の頃は男の子はみんな中学生の時に丸刈りにされたもんだ」みたいな話をされながら散髪の準備が進められていく。

自分でツーブロックを指定する時には短くて3mmだったので、今回もそれを指定しようと思っていたのだが、

おばちゃん:「じゃあ2ミリでいくからねー」

ということで決定していた。
まあ店入った時にもうバリカン持ってたもんな。

個人的にバリカン3mmでやられているときは刺激が頭皮マッサージみたいで気持ちいいので好きなのだが、2mmはもはや剃ってる間痛くて
「これ今誰が悪いのーー!?」
って思いながら剃られた。


いまは毛が抜ける副作用と別にヘモグロビンや白血球が減ってしまう副作用が起きていて、元気な日とくらくらする日をまばらに過ごしている。
書いている現在では来週退院予定。


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