具合悪いなーと思ってたらガンだった2

1のあらすじ

具合悪いと思って病院を転々としたら「がんだよー」ってわかった

入院まで

病院でがんを告げられてから2日後が入院日に決まった。病院が終わった時点で19時ごろだったので実質1日で入院準備をする形である。
自分はだいぶ大雑把な性格なのでなんとなく「間に合うでしょ」と思っていたが、同居してる彼女がいなかったら完全に間に合っていなかった。

自分だと全然気づかないところまで細やかに気を回してて「ほんとに同じ人間か?」と5回は思った気がする。

ところでこの時点では
・入院日が2日後に設定されるくらい切羽詰まってる(らしい)
・どのくらい進行してるかわからない(時間的に調べられなかった部分もあるとか)
・完全に病気を特定しないと治療のしようがない
という感じで不安要素がとても多かった。

もしかしたら「完全手遅れ」とかもまだないと言い切れなくて、そのときは隣の「ほんとに同じ人間か?」と疑うかわいらしい子のことはどうしようとか考えていた。ただこういう時にするマイナスな思考はどうせどうにも解決しないのだ。

入院するぜ

さて、入院をしたのだがその日が土曜日午後で日曜が検査とかない日なのでまる二日完全に暇だった。

月曜日に骨髄穿刺という骨に穴を開けて骨髄をとる(大雑把な説明)検査があってこれがめちゃ痛いということだけ聞いていたのでこの二日は骨髄穿刺に怯えるばかりであった。

薄味が好みなので病院食は割と美味しい。

骨髄穿刺は実際結構痛くて、もうやりたくないと思った。痛みの大きさより麻酔の危機がまちまちなのでいつ痛いのかわからなくてそれがしんどい。
とはいえこの検査で病気の特定が可能(かもしれない、できないときもある)ということでかなり重要な場面だった。

結果待ちの間は「高いままの体温」、「寝汗」、「だるだる」に振り回されていた。
特に寝汗は症状の一つで普段対してかかない自分からするとびっくりするほど寝汗が出るので対処の仕方がわからず、アイスノン抱きながら毛布を首周りにかけて布団はかけないみたいな意味不明な寝方をしてた。
だるいのもいよいよ極まっててテーブルの水を飲むのにベッドから起き上がりたいが、体を支える手を動かすところでもう億劫という感じだった。

と思ったら退院するってさ

PETという外来じゃないと受けられない検査があるのと骨髄の結果もまだまだでないということで5日たったあたりで
「一旦、退院しますか」
という話になった。ちなみに元々は1月くらい入院の予定だった。

そりゃ家の方が気持ちが楽なので一旦退院させてもらうことになった。

このときは
・結局どれくらい進行してるの?
・特定までに手遅れにならないか?
とかが不安だった。2つ目については万に一つもないだろうけど、考えなくはなかった。

一時退院中は日中気力がある時になんとかご飯を食べ、それ以外は寝てるかウクレレを弾いていた。彼女がご飯を作っておいてくれたためレンチンをするだけで食べれるはずだがこれもなかなかしんどくて、退院したことを1回くらいは後悔した。

PET検査

PETの検査を受けるとどのあたりにどれくらいがん細胞がいるのかわかる、ということで受けることになった。
前の日は絶対安静、信号で小走りして渡るみたいなのも控えてくれって言われたので只管静かにしてた。

一日安静を守っていざ病院へ。

注射を打って薬が回るまでまた1時間くらい安静。
どうせ動けないので椅子に座って待つ。

1時間経って案内された部屋はCTの機会があってテキパキと誘導されて検査された。CTとかMRIとかの部屋ってなんで天井青空なんだろうね。
CTが終わってまた1時間くらい安静して終了。

検査結果が出るまでまた時間がかかるとのことで2日後に病院行く予約とって帰宅した。

それはそうとPETのパンフレットがちょっとふざけてて印象深い。

また入院

2日後にまた病院に行ったところ、だいたい病気の特定が進んだのでそろそろ入院しようということになった。
ちなみにPETの検査結果は脾臓と骨髄と肺に集積亢進があるよっていうことでなんだか大変そうである。

入院を2日後に設定して、帰宅。

身体中は火照るように熱くて服が今にも燃え上がりそう、あちこちがだるくて一歩踏み出すだけで倒れそうな体調、つまりベストコンディションで入院した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?