『刑事コロンボ』鑑賞記録 第52話「完全犯罪の誤算」(ネタバレ)

最近、『刑事コロンボ』(吹替え版)を見直しているので、作品を見てどんなことを思ったか記録しておこうと思います。
今回は「完全犯罪の誤算」です。

※以下、作品の結末や物語の核心について触れた記述があります。ご注意ください。

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『刑事コロンボ』の「完全犯罪の誤算」というエピソードを見た。吹替え版である。

弁護士のフィンチは、かつて自分が犯した不正を知る人物から脅迫される。フィンチは自身のアリバイ工作を行って、脅迫した男を殺害する。
コロンボが調査に乗り出すが、なかなか決定的な証拠をつかめない。

邦題が「完全犯罪の誤算」という、「それ、ほぼ全部のコロンボのエピソードに当てはまるのでは？」という文言を大胆に持ってきたのは、何というか面白い。奇をてらわずにシンプルに犯人とコロンボの対決を描く本作をよく表わしている。
途中途中で犯人がいろいろな場所で様々なものをつまみ食いする様子が挟み込まれたり、コロンボと部下の刑事のチーズをめぐるユーモラスなやり取りが描かれたりと、丁寧に布石を打ってあるため、最後にコロンボが示す証拠に唐突感がなくて良かった。

『新・刑事コロンボ』でこういうオールドスクールな作品を見ると、安心感がある。
斬新な試みをやっているのも嫌いではないのだが。