いつかどこかで、ありえたかもしれない日本~『007は二度死ぬ』感想~

(以下、映画『007は二度死ぬ』の感想ですが、物語の核心に迫るようなネタバレはありません。ただし、映画に関する情報を出来るだけ入れないで鑑賞したいという方はご注意ください。)


『007は二度死ぬ』を見た。
たしか小学生か中学生の時に、DVDで見たのが初見だったと思う。
脚本が『チャーリーとチョコレート工場』などで有名な作家のロアルド・ダールである。

日本ロケを敢行しており、当時の日本の様子をうかがうことができるのも面白い映画体験だ。この映画が撮影された当時は筆者はまだ生まれていないので、何がファンタジーで何が実際の日本なのかわからないが、映画の舞台として魅力的に感じる。
クライマックスの、巨大なセットを使ったアクションも大迫力で楽しめる。
宇宙の特撮シーンも、今の目で見るとレトロな趣が味わい深い。


全体的に気楽で楽しいいつものボンド映画という雰囲気だが、現代の視点からだと、日本の描き方や女性キャラクターの扱いにおいて差別的な箇所が多々あって(007シリーズの中でも今作は特に気になるところが多かったと思う)、そこは念頭に置いた上で鑑賞の必要があるだろう。

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