山本写真機店さんのお陰でフィルムが好きになったお話し/#039
フィルムの醍醐味は色んなフィルムを楽しめることにある。各メーカー毎の特色はもちろん、その種類によって色味や粒子感、諧調が大きく異なる。またカメラやレンズは同じでもフィルムを変えるだけで写真の雰囲気がガラリと変わります。さらに現像をお願いする写真屋さんによっても仕上がりが違うため、奥が深く沼のようにドップリとしたフィルムライフに浸かれます。
フィルムを始めた頃は色んなフィルムを片っ端から使い自分好みのを探す旅でした。ひたすら撮り続けて現像に出して一喜一憂の日々。全てが初めての経験で思い通りにいかないことが当たり前でした。少しずつイメージ通り撮れる機会が増えてくると、色味や諧調など細かな表現が気になるように。はじめはフィルムの違いのみがそこに影響していると思い込んでいました。しかし調べると現像する写真屋さんによっても色味や諧調など写真の雰囲気が違うと知った。
それまでは全国的なカメラチェーン店に現像とデータ化をお願いしていた。即日現像とデータ化ができるため他に選択肢すら思いつかなかった。そんなある日SNSで目を惹いたフィルム写真に出会った。ハッシュタグを眺めていると使用したカメラやフィルムに続いてヤマプリ、山本写真機店の文字があった。山口県宇部市に位置する山本写真機店は距離が遠く直接店舗にフィルムを持ち込めず郵送での依頼になる。少し手間に思えたが始めてお願いしたフィルムが現像から返ってきてデータを見た途端、その苦労さえ気にならないほどの仕上がりに鳥肌が立った。「自分が撮りたかった写真はこれだ」あの時頭の中にあったイメージとピタリと重なったのだ。まさに自分の写真だと実感した瞬間でした。
それからというものフィルムの現像は全て山本写真機店にお願いしています。オーダーの際に明るさや色味など要望を伝えられるオーダーシートがあるため遠方からの依頼でも安心。データ便での写真データ受け取りもあり遠方でありながらも早く仕上がりを確認できます。写真家の濱田英明さん、西山勲さん、大林直行さんが利用されていることでも有名。昨年は「#フィルムで撮る365日」として大きく支えられ感謝の気持ちでいっぱいです。
フィルムを楽しむうえでカメラとレンズ、フィルム以上に現像を依頼する写真屋さん選びが重要。それによってフィルムに対するイメージがガラリと変わることさえあります。自分に合ったフィルム、写真屋さんに出会えるためにも沢山撮ってたくさん試してみると新しい世界が待っています。
フィルムを好きになったおかげでなにげない日常が好きになりました。飾らない今この瞬間、普通がいちばん大切なんだと気付かされた。フィルムで残すかけがえのない毎日が好きで感謝しています。これからもフィルムで撮り続けます。現像をどこにお願いするのか悩んでいる人はぜひ山本写真機店を一度利用してみてください。自分好みの写真屋さんに出会えることを祈ってます。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?