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やっぱりフィルムが好き/#016

2021年は365日フィルムで写真を撮り続けていた。そのおかげでフィルムで撮る写真が好きになった。なぜなら自分らしいと胸を張って言えるからだ。2022年も365日写真を撮り続けている。カメラはデジタル一眼を使うようになった。フィルムの高騰の影響から苦渋の決断だ。

フィルムカメラとデジタルカメラでは、そもそも撮影時のワークフローが違う。どこまでもアナログなフィルムカメラは1枚に集中しやすく目の前の世界とより向き合える。対してデジタル一眼は操作性とその場で写真を確認できるためサクサクと撮れて、撮り直しすらできてしまう。どうしても1枚に対する思い入れが薄くなる気がしている。

どちらのカメラでも自分らしい写真は撮れる。けれどその時の被写体との向き合い方や撮影体験は明らかに異なっている。僕自身はアナログな人間なのか、ひとつひとつ丁寧に目の前のことに向き合いたいクセがある。息を潜めるようにそっと寄り添ったり、興味津々でグッと寄ったり様々。本質は変わらないけれどやはり撮る時の思考や向き合い方は違っている。この感覚がうまく言葉に出来ず、noteを書きながらも思考を巡らせるがやはり難しい。

自分は“なにげない日常が好き”で特にキメるわけでもなくありのままにカメラを向けている。そこに写る等身大の世界が好きで愛おしくすら思う。それを表現するときに、記憶や感情に近い表現が得意なのがフィルムなのだ。だからこそ「やっぱりフィルムが好き」だと感じるのだろう。今年は機材が違っても自分が撮りたい世界を気持ちに左右されずに残したい。そのための向き合い方やあ思考など引き続き考えたい。“もっと自分らしく”これはふとした時にいつも自問自答している永遠の課題。いつ答えが出るのか分からないけれど撮り続けることに変わりはない。

SUBARU(マカベ スバル)
鳥取県在住 / なにげない日常をテーマに写真を撮っている / 出張撮影 / 写真イベント企画  / 鳥取のPR活動も行なっている。
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