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カメラで写真を撮る意味って何だろう?

写真を撮り始めてから数年経ち当たり前のようにカメラを持ち出しシャッターを切る。スマホ、財布、カメラの3点セットが最低限の持ち物だ。

この生活に慣れてしまったのだから、カメラがある暮らしが歯を磨くくらい当たり前で無意識に行動ルーティーンに含まれている。

僕がカメラを始めた頃は一眼レフカメラ全盛期。CanonとNikonが2大メーカーとして業界を牽引していてSONYがフルサイズミラーレスα7Ⅱを発売していた。当時は今ほどスマホカメラの性能は優れておらず、やはり一眼カメラの画質の良さを多くの人が実感していた。

月日は流れカメラ業界は一眼レフからミラーレス一眼へと大きな転換期を迎えSONYのαシリーズが革命を起こしていた。それに平行するようにスマホのカメラ性能も向上しAIの力も合わされば背景がボケたり、暗いところだって明るく綺麗に写せるようになった。

そして、ポケットに入るサイズのカメラを誰もが持ち歩く時代になった。

ふと見た景色、美味しかった食べ物、愛しい家族、ポケットからサッと取り出して画面をタップする。たったそれだけで写真が撮れる。本当に便利な時代。


誰でも気軽に綺麗な写真が撮れる。そんな時代に数万〜何十万円もするカメラを買って写真を撮る意味はなんだろうか?

カメラは写真を撮る行為に特化した道具。それは撮り手自身の心を形に残す。数ある光景の中から何にカメラを向けてどこにピントを合わせるのか。どれくらいボカしてどれくらいの明るさにするのか。動きを滑らかにするのかピタッと止めるのか。その全ての要素がその者の写したいを形にするために重要だ。

それらの要素を自分でコントロールできるのがカメラだと言える。撮り手が撮りたいものを表現するためにカメラという道具が必要なのだ。その撮影対象によって必要なカメラは変わるので人によってはスマホが最良の選択の場合だってある。

スマホであれ一眼カメラであれ、カメラを向けたときその先にあるものは何ですか?

そこには自分が写っている。

それはあなたの大切な人かもしれない、好きな食べ物かもしれない、感動した光景かもしれない、忘れたく無い瞬間かもしれない。

その全てがあなたが見ている景色であり、人生であり、あなた自身の心が投影されているのかもしれない。
写真に写っているのはあなた越しの世界なのだから。

写真を撮る意味ってなんだろう?


SUBARU MAKABE/馬壁 昴
フォトグラファー / 鳥取県在住 / なにげない日常をテーマに写真を撮っている / wedding / 家族写真 /写真イベント企画  / 鳥取のPR活動も行なっている。
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