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Nikon F100を使ってみて/#053
「オススメのフィルムカメラ教えてください」と耳にする機会が増えたように感じる。以前はCanonオートボーイ、CONTAX Aria、Nikon FM2をオススメしていた。しかし最近はNikon F100をすすめている。予算4万円以下でフィルムを始められ、オートフォーカスが使える優れたカメラなのだ。
そんなNikon F100は1998年に発売開始となった。当時のフラッグシップ機であったNikon F5の機能をそのまま引き継いだカメラ。比較的コンパクト軽量でありながらプロ用カメラと同等の機能を持ち合わせていた。その特徴はマグネシウム合金を使用した堅牢なボディー、5点のAF測距点、自動装填機構、1/8000などが挙げられる。このカメラさえあれば何でも撮れてしまう。
そんなNikon F100を友人から借りる機会があり使い倒してみた。
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まず最初に感じたのは持ちやすいグリップだ。手で握り込むとホールドされファインダーに写し出された光景がパッと広がる。手に馴染むという表現がぴったりだ。
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AFについては申し分のない精度だ。撮りたいと思ったものにすぐさまピントがある。これは一瞬を撮り逃さないことや被写体と向き合う上で重要な役割になっている。
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使ってわかったこと。Nikon F100は撮れないが減るカメラだということ。フィルムでありながらもAFが使え、撮れないシーンが圧倒的に減る。そして露出とピントを気にせず写真と向き合える。そのため1枚に対する思いがより深まる。まさに初心者にこそオススメしたいカメラNo.1がNikonF100だ。
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実は多重露光機能もあり、さらなる表現を模索できる予感がする。今回は自分のイメージとは違うが、次回こそは成功させていという糧になった。多重露光を使った表現は現在ではアプリやPhotoshopで簡単に合成ができる。その場で確認しながら調整できるためワクワクする表現のひとつ。フィルムで撮る多重露光はその場で確認できない代わりに思いがけない名作が生まれる可能性を秘めている。
フィルムカメラを悩んでいる人とって、AFが使えるNikon F100は魅力があると言える。少しでも検討している人の役に立てられれば幸いです。
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SUBARU(マカベ スバル)
鳥取県在住 / なにげない日常をテーマに写真を撮っている / 出張撮影 / 写真イベント企画 / 鳥取のPR活動も行なっている。
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