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宮古島日記11:神様が住む島・大神島であった不思議なできごと

最後の日記からなんと3ヶ月もすぎてしまった・・気づけばもう年末。
恐ろしすぎる。
宮古島には9月に離れ、今は地元の温泉街で働きだしている。
風が冷たい。冬の訪れは10月あたりから感じていたが・・宮古島にいたのがすでに遠い。
なぜこんなにも忙しかったかと言うと、7月からオンライン日本語教師として働きだしたことが大きい。
私はどうやら二足の草鞋が好きなようで、休みたいと言いながら働き続けている。
午前中働きながら、夜は数時間オンライン講師として働きだしたおかげで、書く時間がおざなりになってしまった。
今日は宮古島に思いを馳せながら、あの時のことを思い出してみようと思う。

日記10で話した、同じ地元のお店のお母さんとお友達、私と職場の友達四人で、大神島という島へ遊びに行った。

大神島は宮古島から4キロ離れた、人口たった26人ほどの島。
島尻漁港からフェリーで40分ほどのところにある。
ここは特に何かある、というわけでもないのだが、神様が住んでいると信じられている神秘的な島でダイビングスポットとしても有名だ。
ここに着いた時、お母さんからは「ここの島のものは神様のものだから、貝殻1つも持って帰っちゃダメだよ。」
と言われた。
とてものどかな場所なのだけれど、どこかしらに漂う静寂や、ノッチと言われるキノコ型の奇岩が海に立っている。ノッチ、は宮古のことばなんだろうか。

のっちと呼ばれる不思議な岩


霊感が普段ない私でさえ、なんとなく、この島のただならぬ気配を感じていた。

大神島は竜宮島の入り口と言われる聖域がある。

ここから向こうが事故現場・竜宮城の入り口


昔、島を一周できる道路を作ろうとした業者が事故に遭い、工事が神の怒りに触れたとされていて、今も建設途中の不気味な工事現場の跡がある。

大神島はのどかなところで、海と、展望台以外特に何もない。
ただ、島に上陸したときから何かが起きそうな不穏な静寂、島の守り神のようなワンちゃんが後をずっとつけてきたり、干からびた巨大な蛇の死骸が道のど真ん中にあったり。


島の向こう側に雨が降り出し、その雨雲がどんどんこちら側に近づいてきている不思議な現象。
島があまりにも静かで周りに泳いでいる人もいないため、ここで泳ぐのはなんとなくやめた。

雨は結局私たちがいるところにも降り出した。
ちょうど、やることがなく好奇心で竜宮城の入り口へ歩いている途中のことだった。
事故現場に近づけば近づくほど、雨はどんどん激しくなっていく。
なんか、変な感じがした。
「私怖いからここからは進めない。」
激しい雨音からかすかに聞き取った友達の声。

これは神様が「来るな!」と怒ってるのかな。
そう思ってやっぱり私と友達は引き返したところ、雨は不思議なことにスッと引いた。
信じられないが、本当に起きた奇妙な出来事。
やっぱり神様は私たちが近づくことをよく思っていなかったんだろう。

宮古島は本島や八重山諸島とも違う、(八重山行ったことないけど)色々とスピリチュアルを感じるところだった。

仕事は最悪だったが、あの島の神聖な空気、翠玉の海の美しさはずっと心の中にある。
心の中にいくつか、忘れられない風景があることって、しあわせなことだとふと思う。

ちょっと取り留めないけどここで終わり。

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