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インドネシア語諸々:目的語優先の文・節と関係代名詞 yang

目的語優先の文・節しばしば「受動態」として説明される文型について、私個人としては「受動態」という説明は避けます。もともと目的語を文頭に出すことで強調するための文型で、必ずしも「受け身」を表わすとは限らないからです。 まずはインドネシア語で目的語を文頭(節頭)に出したときに、どのような語順になり、動詞はどのように変化するのかを確認しましょう。目的語優先の文・節では、その文・節の動詞の行為主(agent)が三人称か否か(一・二人称)かで、動詞の形も語順も異なります。三人称の場合

    • インドネシア語諸々:ber-動詞(1)

      インドネシア語には、いろいろな動詞がありますが、今回は“ber-動詞”について書いていきましょう。今更言うまでもありませんが、“ber-動詞”とは基語(root word)に接頭辞の"ber-"が付いて、名詞や形容詞が動詞化したり、動詞の意味が変化したりするものです。 “ber-[名詞]”:[名詞]を持っている “ber-動詞”の機能で(おそらく)最も有名なものが、“ber-[名詞]”で「[名詞]を持っている」という意味になるものです。つまり、Sを文の主語、[N]を任意の名

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