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◆理系の雑誌で「日経サイエンス」と「Newton」がおすすめ

理系の雑誌で一般人向けの有名な雑誌に,「日経サイエンス」と「Newton」がある。

 これらの雑誌は,最新科学の内容を一般向けに分かりやすく解説した雑誌であるが,テレビや新聞などの科学解説などより,もっと詳しく深く幅広い分野から解説しているのでおすすめである。

 最近,ChatGPTなどが話題になり,NHKのサイエンス番組などでも取り上げられていたが,あの説明で少し物足りないと思ったら日経サイエンスの記事がおすすめである。日経サイエンスでは,世間的に話題になる少し前に特集が組まれていて,もっと詳しいボリュームと突っ込んだ内容で解説がされていた。

 もちろん,AIの仕組みを数式で解説するところまで詳しくはない。しかし,AIを「開発する側」ではなくて「使う側」にとっては,ChatGPTのこれくらいの仕組みを知っていると,単に何も知らないで使っているのとでは,使う前提となる意識・知識がかなり異なってくる。経済・社会の仕組みと市場の特性をある程度知った上で,株式投資をやるのと,あてずっぽと好みだけで株式投資をやるのでは,全然違うのと一緒である。

 つまり,日経サイエンスは現代人に最先端科学に対する素養を提供している雑誌と言えよう。

 Newtonも量子論・宇宙論から睡眠・減量・筋トレの科学など幅広い。

 量子論・宇宙論の解説では,数式こそあまりでないものの最先端に近い内容までも分かりやすい説明で解説しており,特に最先端に近いことは哲学的な内容も含んでおり,(科学的研究の物理でさえもとことん突き詰めて行くと話が哲学的にさえなってしまうということに興味があり)時間さえたくさんあるのなら,専門的に勉強したくなってしまう程である。

 また,睡眠・減量・筋トレの分野は翻って科学的な知見をベースにした実用的な内容になっている。

 「日経サイエンス」と「Newton」は月刊誌であるが,やや価格が高めな雑誌のため,毎月購入する必要はなく,自分の興味のある巻だけを購入すればよい。Amazonで購入する場合は,(必ずしもでないが)基本的に星評価が高いもの程,内容がいい傾向にあるため,それも参考にするとよい。

 「日経サイエンス」と「Newton」は一般向けの雑誌のわりには,理系関係の雑誌でかなり内容が深く解説してある数少ない雑誌なので,もともと有名ではあるが,あらためておすすめの雑誌である。


追記:直近で日経サイエンスの最新号を購入したのだが,ここでも生成AIの「大規模言語モデル」について,専門家に取材したものをまとめた特集が組まれていた。内容も詳しく分かりやすく割と興味をそそる内容なので,現在進行形で話題になっているが,ある程度の知識がないと話題の情報に惑わされやすい「生成AIとは何か」を知るために,おすすめの巻となっている。


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