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高橋龍太郎コレクション展に行ってきた

 「日本現代美術私観 ひとりの精神科医が集めた日本の戦後 高橋龍太郎コレクション展」という展覧会が東京都現代美術館で開かれていて行ってきた。好きな作家の代表作もあり、個人が集めた日本の現代美術の有名なコレクションということで、前から楽しみにしていた。
 感想は、月並みな表現だが世の中にはすごい人がいるんだなと心底思った。よくこんなに膨大な数の作品を、自分の感覚だけで集めたものだ。いくらすごい財力だけあっても、人並みの程度の情熱では、ゴッホのひまわり一枚か、バスキアの絵一枚程度しか買えないのかもしれない。高橋龍太郎は30年の間に約3500点の作品を購入し、暇さえあれば画廊を見て現在もコレクションを増やしているのだそうだ。

 個人的によかった作品は多数あるのだが、そのごく一部を。まずは、初めて実物を見た、会田誠の「紐育空爆之図」

池田学の「興亡史」

あと、初めて存在を知った小西紀行さんという方の「無題」

 ムンクの叫びのような不穏な空気感でゾクゾクする。
 あと、撮影不可であったが船越桂さんの彫刻はあらためて好きだと思った。

 一回ではとても消化しきれない量の、非常に熱い作品ばかりで、これはもう一度行くしかないと思っているところである。
 

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