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金沢まち歩きが楽しくなる「おもてなし」

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金沢まち歩きに関する「おもてなし」をまとめています。 少し変わった角度から、金沢について学んでみませんか。
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#おもてなし

金沢まち歩きの「おもてなし」-浅野川界隈編-

第1章:浅野川界隈“男に見えて女に見えないもの” 浅野川界隈を歩くと、その穏やかな流れと共に、風情ある風景が広がります。このエリアの魅力の一つは卯辰山社です。深い緑に包まれたこの場所に一歩踏み入れると、鳥居が迎えてくれます。その奥に忽然と姿を現すのが、「卯辰天満宮」「豊国神社」「愛宕神社」の三つの神社、卯辰三神社です。これらは寄り添うように建てられており、訪れる人々を静かに迎え入れます。 慶応三年(1867年)、加賀藩最後の十四代藩主・前田慶寧は、この卯辰山の開拓に着手し

金沢まち歩きの「おもてなし」 -兼六園・金沢城公園編-

第1章:兼六園の四季折々の美日本三大名園の一つ 兼六園は、日本三大名園の一つに数えられる回遊式大名庭園です。池を中心に曲水が巡り、築山や多彩な樹木で覆われたこの庭園は、訪れる人々に四季折々の美しさを提供します。その広大な敷地は約3万4600坪におよび、8200本の樹木が四季に応じて異なる表情を見せます。 昭和60年(1985)には、「名勝」の中でも特に重要な「国指定特別名勝」に指定されました。その歴史は延宝4年(1676)、加賀藩前田家の5代藩主綱紀が現在の瓢池周辺を金沢