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ブラウンズフィールド備忘録

もっと日常的に自然を感じて自分を試したい!とお山麓暮らしを始めてやっと半年。
シェアハウス予定の、現ド素人の古民家一人暮らし。
季節の変わり目に越してきて、寒さに怯えている私に「寒いからお風呂入ってき〜」「あったまるもの食べよう!」とあったかいご近所さんや友だち。
帰ってくる家にしたからこそ得れたものがあり "周りの人に恵まれてる”としみじみ深く思い、そこは自信をもっていえる自分のスキルかもしれない。

ようやく春!新緑!家に帰るのが楽しい!と住処が好きになってきた。
季節のパーティーってやっぱり最高。山の近くに住むと五感でダイレクトに感じれるから良いよね。
これまで以上に日々が濃くなって、常日頃、人や自然からエネルギーチャージして、”自分の生まれ育った三重愛が日に日に強まっている”

そして、お山麓の古いお家に住んでるってだけで頭でっかちになっているかも。
山登り、古民家再生、自然農、手仕事、サステナブルな暮らし....たんまりインプットしているはずだけど、自分で実践アウトプットしている"なりたい自分の姿"とはまだまだギャップがありすぎて焦っている気がして、中々スイッチが入らなかった季末。

やっぱり育った環境の心身は、善し悪しなしで簡単には変えられず、 周りの環境にひっぱられる自分が情けない!悔しい!子どものころの育つ環境以上に、出会う人や実物に触れるものが優先的に大事だと思う。だからこそ、今の保育も考え深いものがある。

けどそんなぐるぐる考えている時こそ、
「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない(センス・オブ・ワンダー)
私がずっと大事にしている言葉。


自分に素直に、とりあえず頭で考えるより感覚を頼りに行動しよう
食を中心に自然と繋がった暮らしをしたいと考える人が集う“Brown's Field ”4泊5日の短期インターンに参加した。
どこまで楽しくサステナブルな暮らしができるのか、自分の気持ちが少しでも変わればいいなと思って。ここブラウンズフィールドは、半自給自足に近い暮らしを、住み込みで10人以上のスタッフとともにカフェや宿泊施設を運営しながら、衣食住を共にしている。

自然の流れに任せて米や野菜を育てる農隊。

その自分たちで作ったものとご近所の有機農家にも助けてもらいながら、自然に寄り添ったランチをつくるカフェ隊。

そして、そのカフェの残りご飯をリメイクして"廃棄ゼロ!まかないご飯"にしちゃう、スタッフサポート母ちゃんのような母屋隊。

他にも色んな担当があって、自ずと助け合う流れになっている空気感が素敵で、それぞれここに来たスタッフの方の想いもグッときた。

4泊5日周りに引っ張られることなく、サスティナブルな暮らしに興味がある方のコミュニティの中で、どっぷり生活をしたからこそ感じたことがたくさんある。
素朴な暮らしだからこそ、衣食住がはっきりと見えて体感できた。
ブラウンズフィールドの日々の積み重ねをまるごと体験してきて、自分の生活に取り入れたいと思ったことをここに記録しようと思う。

ブラウンズフィールドでは日々の生活で出る排水を浄化して土に還している。浄化槽は中を見える仕組みになっていて、掃除をする時になぜこんなに汚くなったのか、川や海を汚さないための意識を持ち続けられるように。
日常生活にサスティナブルを取り入れ、様々な生き物と共存している。

ツノ相撲だいすき おきぬ
みんなのチコリ

・ウエスを使おう。
ウエスはいらない古布(服、タオルなど)を使いやすいサイズに切って使う。
お皿についた油やぬめりの原因になるものはウエスでふいてから水で流す。瓶の蓋にもなったり、お皿についた残り汁のなかに玄米をいれてその名もご飯ウエス(笑)
生活用水はすぐ隣の森にながれる。なるべく汚さない、汚れた水は芭蕉が吸い上げて浄化してくれる。もちろんコンポストトイレも。
ウエスは誰でも簡単にできるし、ペーパータオルの代わりに習慣化すれば、これこそ小さいことからコツコツと自然環境を守るスモールステップ。ってことでお家で実践。

なんでもいいさ!
いらないハギレをちょきちょきして使おう!


・まかないご飯をつくろう。
丸テーブルのある母屋の台所で、まかないご飯を作る時間。
まかないご飯は、余った料理や野菜のゆで汁、カフェの残飯、たくさん収穫できた野菜たち"もったいない"を無駄なくリメイク!!
野菜の皮はチップスにしたり、そら豆の皮を揚げて炒めものに入れて食感アクセント!とかいろんな驚きがあって楽しかった!

野菜は雨水であらい、泥水は土にかえす。

今日ここにあるもので工夫しながら10人以上のまかないのご飯を"この味でOK"と決断。
これは今までにない挑戦でハラハラしながらも、レシピなしの料理になれていない私は思うようにいかず、めげずに再挑戦したけど、、この味でいいのかうーん仕舞い。できないはないのでまた自分の挑戦リストに追加しておこう。
そして、みんなでたまたま美味しいができた時の喜びは、手をあわせて食べる時も会話が弾んで、日々の料理も楽しみたいと思った。
食材を捨てず、すべて身体に取り入れるマクロビオティック。動植物性のものを食べずに生活したけど、甘いものが食べたいと思わなくなり身体に馴染む感覚。玄米菜食、食べた後も身体が軽い気がしていい気持ち。

三重に帰ってきてからもお家ご飯は玄米菜食を意識し続け、野菜を丁寧に素朴に料理したいと思うようになった!

旬や地消地産にこだわりながら、心身ともに健康になって、幸せになるための手段としてマクロビはゆるーくたのしく広がればいいなと思う🫱🏻‍🫲🏽
もったいないカフェは広まったら絶対楽しい!!
ほんとうに毎日のごはんぜんぶ美味しかったな〜

良いことも良くないこと
色んなことが集まってつながって循環させてまるくなる丸テーブル
中島デコさんの野菜かき揚げと美味しすぎ!
玄麦のうどん"玄うどん“と一緒に

・色んな手仕事  
モノづくりが好きなユニークな方が集まる場だからこそ私も自分でつくりたいものがたくさん増えた。
洗剤や化粧水も、排水を汚して地球に負担がかからないように工夫して使っている。

洗剤は、衣類、シャンプー、食器用全てに使える植物由来石鹸 "えがおのちから“
この対策にはコレ!みたいな特化した商品が今は沢山あるけど、そうじゃなくて地球に優しい万能薬って知れば知るほど作れば作るほど楽しいだろうな!
柿酢リンスも使ったけど髪キシキシになることもなく思ってた以上に全然いけるじゃーん

化粧水は帰ってきてからすぐ実践🫱🏻‍🫲🏽
仕事前にサクっと、ドクダミ化粧水とヘビいちごチンキを。こういう時間いいな〜と肌にあえばいいな〜。

ドクダミ化粧水とヘビいちごチンキ

他にも、敷地内には旬の恵みがたっぷり!酵素シロップや熟したすももを冷凍しておいたり保存食にして、美味しく大切に食べていた。

また、染め物に興味を持ってから、服を買う機会が少なくなった。"服用” 薬をのむことだけど、古書には薬草などを衣類のように外側からまとって周りからの邪気が体に入ってくるのを防ぐ"外服"、体の中に入れて体内で邪気を防ぐことを"内服”と書いてあるらしい。草木染めはまさに外服で、着ていて体の内から気持ちがいい。
やっぱり手仕事を大事にしている方と出会うと、込めた想いとかエピソードを聞いて、自分の生活に取り入れたくなるから、できるだけ造り手の方から直接買いたいなと思うことも増えた。


似ている価値観をもった仲間のみなさんと手を動かしていると、自然の流れで衣食住医がつながっていった。自分の日々の暮らし方を思い返しながら、時間を忘れて過ごした5日間。
想像以上に三重で実践してたこともいくつかあり自分の暮らしに少し自信がもてたり、離れていてもしていることは同じだなって。
ないものねだりで求める環境も時には大事だけど、出会う人やそのものごとに対する想いが同じ人がもっと広がれば、自ずと環境がついてくるなと体感できた。田舎の人の自然離れを解消すればもっと野遊びの幅が大きくなりそう。

そして、心のどこかで
環境にやさしい買い物ってコスパ良いとは限らないし買った方が楽だけど、何かを買うためにやりたくない仕事をしたくないしって思うこともよくあって。そこに違和感がある。
だからこそ、心任せな時間で手作りなものを増やしたいなと常日頃思ってはいる。

なにか自分の技を身につけないと焦り気味で考えていたけど、自然が大好きな自分のために、自然環境のために、だれかのために手を動かして創ることが好きだと一番感じた。
そして個々ではなく、みんなで手を動かしながら創るものに心が温まるというか、いつも感動している!それはモノに限らず、空間とかお家とか暮らしもそうで。だからWSも好きで、そんなことが私もお家でしていけたらいいな。
なにかお家で楽しそうなことができればユニークなアイデアをください!!

"すべてを「うけたもう」して生きよう!"
デコさんの本に書いてあった言葉。
[やるしかないからできていく。できなくても、自分には受け取る価値があることを認めることができる。]
四季の変化をダイレクトに感じながら、住むにはやるしかない生活を求めて今の暮らしをしている。
だから自然の循環の中で"うけたもう“
たくさん手を動かそう!そして後から言葉にすればいい!形にこだわりすぎず、楽しく!

自分のことばかりになってしまったけど、まるごと体験に参加して、またいい出会いがあってたくさんのエネルギーをもらいました!

子どもたち、動物たち、植物や虫や鳥、すべての生き物と共に自給自足しながら共に暮らすブラウンズフィールド。千葉の大好きな場所になりました。
みんなありがとう〜!!








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