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愛媛松山のおでんの旨い大好きなお店。その店主とお客様の老夫婦との素敵なエピソード

前職では、出張で愛媛の松山に何度も通っておりました。

そこで見つけたお店で、美味しいおでんを頂きながら日本酒が味わえるお店。そこに一人呑みに行くために、松山滞在の出張がやたら多かったかどうかは定かではありませんが(笑)

それにしても、その店主の方とはなぜか仲良くさせてもらっていて、ある時には店主とご家族が夏休みに東京にいらっしゃることになり、店主が個人行動できる日の夜、ふたりで一緒に呑みに行ったりしたこともあったりして。

今でも、お互いのSNSを通じてメッセージのやり取りをしたりしてます。

先日、その店主のInstagramの投稿を読んで、思わず笑みがこぼれながらも、涙までこぼれそうになったお話があります。

なんだか色々な方に読んで欲しくなって、ご本人にもお許しを得た上で、こちらに掲載させて頂きます。

(以下、店主ご本人のInstagram投稿原文 *一部固有名詞は削除しました)

本日来て頂いた老夫婦の話

たまたまお向かいさんに時計の修理をされに来られていた老夫婦が

鮎の焼き物を外から見て頂いて、

『鮎食べられますか?』

と御来店頂きました。

お席あと2席だけ空きがあったので

どうぞ
とカウンターの席にご案内しました。

奥様は自分の母親より少しお若いくらいかな?65〜70くらいの方で品のあるお元気そうな方でしたが、

ご主人は痩せ細っていて、病を患っておられるのか、滑舌もぎこちなく、歩行も奥様の手をかりながらゆっくり歩かれていてお年も80歳を越えられるように見えました。(実際はもっとお若いかもしれませんが)

まずお二人ともノンアルコールビールを頼まれて

『美味しい!これは普通のですか?』

と😊

はい!普通のノンアルコールビールです!お店のグラスで、外の雰囲気の中だから余計に美味しく感じるのかもしれませんね!

とお答えしました。

そして、突き出しの
おでん出汁のキノコ汁をお出ししたところ、
『美味しい!スープだけもう少し貰えますか?』とご主人から

ぼくは『はい!今日は寒いのであったまって下さい』
とおかわりを器に注ぎました。

その後おでんを食べ、こぶチキを食べ

鮎が焼き上がり、
『美味しいね』って二人で言いながら
食べて頂きました。

すると奥様が『この人病気してからこんなに食べたの初めて!』

って話し始めました。

外食も久しぶりという事

ご主人が病気で最近まで入院していた事

病気をする前はウイスキーがお好きで毎晩浴びるほど飲んでいた事

海が好きで海底17メートルまで潜った話し

四万十で鮎を食べた話

元気だった頃の思い出をたくさん話して頂きました。

そして最後にお二人顔を合わせて

『入ってみて良かったね〜元気になったね〜』

って言って頂きました。

凄く嬉しかった!

ちょっと喉がグルグルってなって込み上げてくる感情を押し殺して

『ほんと来て頂いて良かったですありがとうございます』

って言いました。

飲食店って人に感動や幸せを与えられる場所でもあるのだと思います。

自分で言うことではないのですが....

でもそれを毎回出来ているかと言えばぜんぜん出来てないです

様々な思いがあり暖簾を潜って来られる。
なかには敷居が高く感じておられて(そんな事ないのですが😅)
勇気を出して来られる方もおられます。
忙しかったり色んな状況の中、
あのお客様になにも出来なかった

とか 

もっとこうすべきだった!

など

その時の最善が出来てなかったのではは!

と、反省も込み上げて来ました。 

来られた方が少しでも幸せな気持ちになって帰って頂けるよう頑張らないとと思わせて頂いたと同時に
自分ってまだまだダメだな〜って反省する一日になりました。

今日抱いた気持ちを忘れないように

明日からまた頑張ります😊

ありがとうございました🙇

(原文はここまで)

お会いしたこのない老夫婦ですが、なんだか美味しそうな笑顔が浮かんできて嬉しくなります。

そして、店主の熱い想い。

いつまでも、このお店が続いて行って欲しい。

そして、こんな素敵なお客さんたちが集まってくるお店であり続けて欲しい。

私は常連客とは言えないけれど、このお店が続く限り応援していきたいと思った次第。

さて、そろそろ松山に行かないと(^^)