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マネスキン来日いまだに余韻がヤバイから書く


12/3有明アリーナにてManeskinのライブツアーに行きました。
メチャクチャ最高だったから、興奮のまま文章の構成無視して書き殴ります。見づらくてすまん!


一年前、大学の後輩からおすすめされ、かなり衝撃を受けたイタリアのロックバンド。
勧められた楽曲は「MAMMAMIA」。

「へ〜、パンチのある映像だな〜」くらいにしか思ってなかったのだけど、マネスキンを知るにつれ、MAMMAMIAのMVはメンバー紹介のような側面がある、と気づく。
素行の悪いボーカルのダミアーノを他メンバーがぶちのめすという表現なんだけど(ダミアーノの素行が悪いと言いたいわけじゃないです)、ダミアーノの優れたカリスマ性と、それに匹敵するくらい目立つ楽器隊が、「ボーカルを支えている」というより全員が負けず主張しまくってるって感じがして、どういうバンドなのか何となく分かる。
まあ……ライブ中にいつのまにかほぼ全員脱いでたし、アウトローな感じもこのMVで表現されてますね。

マネスキンは、複雑であればあるほど注目されやすいZ世代ミュージックが流行するなかで、リードギターヒーローと、音抜けの良いベースと、パワフルなドラムと、カリスマ性の高いピンボとかいう王道ロックンロールをやってんのがカッコ良すぎる。

ヴィクトリアのベースは、スラップとかタッピングとか難しいことやってるわけじゃないのにかなり目立ってる。音作りも上手いし、ベースヒーロー的側面もある。
イーサンのドラムも、変拍子や特別な技法を多用してるわけじゃないのに、パワフルでずっと抜けが良くて安定してる。
トーマスのギターは(今回のライブで特に好きになったんだけど)、くどいギターソロは無いし構成も王道なのに、しっかりとした技量を見せてくれてギターに対する愛を感じた。
そして、ピンボーカルとして君臨するダミアーノの歌声は、演出やテクニックを過剰に頼った表現じゃなくて、歌一本で完全に魅了してきた……。

マネスキンさあ……、いまどき同期や打ち込みなしの、ギター!ドラム!ベース!ピンボ!というシンプルな構成で、ノリノリなロックンロールやってるのヤバイよ。


あと、後輩と喋ってて感じたのは、イタリアという自国の文化をかなり大切にしてるんじゃないか? ということ。
今回は、アルバム「RUSH!」の世界ツアーなので、RUSH!収録の楽曲かなり多めで演奏してくれたのだが、マネスキンの初期のアルバム聴いてるとかなりラテンを感じる。
(初期のアルバムのほうがイタリア語で歌ってるからってのもあるかも)

とにかくこれ聴いてくれ。
初期のアルバム「Chosen」に収録されてる「Recovery」。
曲の構成がかなりラテンっぽい! アップテンポだけど、一般的なロックンロールの構成ではない。けど、ロックンロールで間違いない……。
メ〜チャクチャ早口で止まらない歌声のアツさ、堪らん。そしてサビでは、ガツンと歌の上手さで黙らせてくる。
平均年齢23歳だからな。若いのに自国文化を踏襲して新しいバンドとして自立してるのマジで凄え〜。

RUSH!に収録されている、「DON'T WANNA SLEEP」。今回行ったライブのオープニングが、この曲からスタートだった。これ生で観られたの、あまりにも誇らしすぎるんですけど……。機械的なイントロと、人間らし〜い演奏。良いです。

「GOSSIP」はマジの名曲。MVは下品でノリノリ(そしてクオリティ高い)。Tom Morelloが居てウケる。イントロのベースラインが、シンプルなのにカッコ良すぎて最近ちょっと練習してる。
マネスキンって良い意味でコピーしやすいんだよな。こんなバンドあまり無い。

「Beggin'」はライブの時に、ダミアーノがイントロのアカペラの部分を観客に歌わせてきて笑った。(歌った)
キャッチーでこれも若干ラテンっぽいな〜って思っていたのだが、最近後輩から聞いたんだけど、フォーシーズンズというバンドのコピー楽曲らしい。
原曲聴いてきたけど、ここまで編曲出来んの凄いな。原曲をリスペクトしつつ完全に自分たちの魅力も出してきてるじゃん!?

このアルバム「Il ballo della vita」一番好き。「Lasciami stare」は特に好きな曲なんだけど、アップテンポなのに切なくて懐かしい感じがある。私の葬式で流してくれ。
イタリア語の歌詞だけど知ってる言葉があるな、と思って調べたら「volare via」と歌っているところがある!

ジョジョのオタクやってたから身に付いた教養


好きな曲死ぬほどあるからマジでキリがないね。

私は、次いつ日本に来るか分かんないような外国のバンドのライブを積極的に観てるんだけど、某バンドのMCでメンバーが「合掌」をしてくれるシーンがあった。
アジアの文化といえば合掌というイメージが強いのかな〜と思いつつ、それも私たちに向けた愛をもとにやってくれてるんだよね?とも思いつつ、寂しい気持ちもありつつ……。

今回のライブでは、ダミアーノが顔の近くに両手を持っていき、何かの仕草をした。
一瞬それが合掌なのかな、と寂しさを感じたんだけど、よく見ると投げキッスだった……!!そして、深々とお辞儀してくれた。
本当に些細なことなんだけど、マジで日本を愛してくれてるんだな〜と思って、退場のときにボロクソに泣いた。(泣いてるのは私しかいなかった)
進撃の巨人のタトゥー彫ってるし、世界ツアーなのに日本向けの当て字グッズも出してくれてるし、とにかくリスペクトが感じられて嬉しかったな。
まだ若いのに凄いよな。自分の国のことも好きで、日本のことも好きでいてくれて、それがすごく伝わる良いライブだった。

マネスキン知らない人もこれを機に聴いてね。

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