営業職の皆様、今日もお仕事、お疲れ様です。
最近、2014年に放送された韓国ドラマの『ミセンー未生ー』を、見ています。既に数年前に一度見たんですが、なんだかまた見たくなって、先週から再視聴しております。
プロ棋士を目指していた、チャン・グレ(イム・シワン)が主人公。家庭の事情で、悲しくもその夢は叶わず…。
囲碁つながりのコネで、商社にインターンとして入社。学歴社会の韓国で、周りから散々嫌味を言われながらも、高卒の彼がものすごい努力と、プライドと意地で様々な障害を乗り越えていく話。
『ミセンー未生ー』の魅力
▲月曜と金曜の落差よ😂(公式Instagramより拝借)
最初は、話自体に惹かれたわけではなく、途中で挟んでくる面白い効果音や、オフィス独特の音(キーボードを打つ音、ページをめくる音)に惹かれて見ていました。
でも見進めると、「あー、このドラマ最高」と思うほど、ハマっていきました。
主人公のチャン・グレもさることながら、他のキャラクターもみんな魅力的。
会社で必要以上にのけモノ扱いされる、チャン・グレだけが「不憫やなぁ」と思っていたけれど、「そうだよね、あなたも、あなたも辛いよねぇ。みんなしんどいけど、頑張っているんだよね」といろんなキャラクターに感情移入できるストーリーです。
私が特に好きなキャラクターは、オ課長(イ・ソンミン)。
チャン・グレが所属する営業3課の長、オ課長は、「こんな人、上司にいてくれたら最高だな」と思えるような役柄です。
仕事ができてもできなくても、部下や同僚を一人の人間として見てくれる、オ課長。
「そんなの当然でしょ」と思われるかもしれませんが、営業は成果主義。ノルマを達成できるかどうかが全て。
仕事ができない人達を、人間以下の存在として扱ってもOK‼何をしても、何を言ってもOK‼といった考え方は、昔からあるのではないかと思います。
どんな扱い方かというと、私が新卒で働いていた会社ではこんなことがありました。
・ノルマを達成できないと、上司からツメられ、どなられる。
・上司の機嫌が悪いと、灰皿(これも時代を感じますね)が飛んでくる。
・女性社員に対して、「女という立場を利用しろ!スカートをはけ!」と発言する。
などなど…。
【余談】ドラマの中で、覚えていたより女性に対するパワハラ発言がひどく、見ていてとても嫌な気分になるシーンもありました。前回見た時は、「この部長、とんでもないこと言うな」ぐらいにしか思っていなかったんですが…。でも、2014年(ストーリー内では、2012年の設定)って7年も前だし、昔はそんなもんだったのかなぁ。私の意識がちょっとだけ高くなったのかなぁ〜とか思っていました。
オ課長の姿に、新卒の時に出会った課長の姿がダブりました。
私は、グランドスタッフをする前、2年間営業として働いてました。暑い日も寒い日も、雨の日も風の日も、地震があった日も、私は自転車でローラー営業にあたっていました。
私の課長は、自分のことで精一杯なハズなのに、部下だけに任せず、新人の私の面倒も割と見てくれました。
課で誕生日会もやってくれて、適度に仕事の愚痴を言ってくれて、本当に素敵な方でした。
初めて新規開拓できた時は、一緒にお客さんのところへ挨拶に行ってくれました。
ドラマのオ課長と同じように、たまについている寝癖でさえ、かわいらしく思っていました。
仕事は大嫌いだったし、明らかに私には向いていなかったけど、オ課長のおかげで、頑張れました(とはいえ、2年で辞めましたが)。
あんなに面倒見のいい上司、後にも先にも、あの人だけだったな。
そんな上司に面倒を見てもらえたなんて、私は本当にツイてました。課長に恩返しするつもりで、私も一緒に働く「人」を大切にしてきました。
やっぱり、人。人なんですよね~。
たとえどんなにお給料が高い仕事でも、周りの人を信用できなかったり、一人きりで仕事をしなければいけないのは、本当に辛いです。
良い人たちが周りにいれば、「この人たちのために頑張ろう」と思えるし、どんなに困難なことも、一緒に乗り越えていける気がします。そんな人たちに巡り会うことができればラッキーだけど、そんな幸運にはめったに恵まれない気がします。
大抵の場合、職場の人間関係なんてただのストレス。家の外に出れば、自分の思い通りに行かないことばかりだし、他人の何気ない発言に、心を痛めます。
このドラマでは、商社の営業マンが描かれていましたが、営業という仕事は、何を売るにしても本当に大変。真面目さだけでは、営業成績に直結しません。
仕事も大変なのに、職場の人との人間関係まで良くなかったら…。心にかかる負担は相当大きいのではないでしょうか。
ドラマを見ながら、今日も残業をされている営業の皆様に、思いを馳せてしまいました。
そして、深々と頭を下げて「今日もお疲れ様です‼」と言いたくなりました。
『ミセンー未生ー』の名言
このドラマには、心を打たれる名言がたくさん出てきます。
私の中で、特に印象に残っているのは、オ課長の言葉。
インターンを終え、無事に本採用となったチャン・グレに、オ課長がこんな風に言葉をかけていました。
正直な話、お前を歓迎してない。俺たちには、即戦力が必要だ。でもせっかくだ。とにかく踏ん張れ。踏ん張ったものが勝つ ー いつか完全に生きられるからだ。知らないだろうが、こんな囲碁用語がある。未生と完生。俺たちはまだ未生なんだ。
未生も踏ん張り続ければ、いつか完生になることができて、完全に生きることができる。
オ課長なりの、歓迎の言葉。
ここでも、とにかく踏ん張って「負けへんで」精神が大切なんだと説かれていました。
私も、これまでとは違うストレスに、心が荒んでしまうこともありますが、やっぱ何でも「負けへんで」なんだなぁ、としみじみ思いました。
営業の皆さん、今日もお仕事、本当にお疲れさまでした。
そして、明日も負けないでください‼私も、頑張ります。
遠くからではありますが、応援しております。
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