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『バービー』

話題のバービーを観てきました。
初めのシーンで爆笑しました。
この先にどんな「旅」が待っているのかとワクワクしました。

それはバービーランドへの旅だったんですね。
赤ちゃん人形を使ったおままごとばかりしていた「女の子」たちが、働いたり、パイロットや医者などの専門的な仕事について働いてたり、工事現場で力仕事をしたり、政治家になり、大統領になる。様々な人種のバービーたちが、ボーイフレンドのケンやアランと楽しく自分の人生を満喫し、夜になってなればガールズパーティを繰り広げている夢の国。

でもある朝、うまくいかなくなった。「死」について考えちゃった。
「裂け目ができたんだ」
バービーは自分にそんな影響を与えた人形の持ち主に会いに人間の世界に出かける。
リアルな世界はバービーランドとまるで違っていた。

映画『バービー』はそんなスタート。
私はバービー人形というものを見たことがない。バービーについてあまり考えたことがない。
そのことも考えざるを得ない話だなと思った。
この映画はアメリカで大ヒットしている。フェミニズム映画としては異例のことらしい。
おそらく日本ではつられて少しははやるかな?くらいだろう。
昨日の映画館は昼の会を観たが、私を含めて七人くらいの入り。

この映画は決して出来のいいバランスの取れたエンタメとして完成されたものとは言えないけど、作った志はよしとしよう。
世界に満ちたマッチョイズムにうんざりしている人たちには爽快感を一瞬は与えてくれるかもしれないから。

でも、バービーランドが象徴するつくりごとなお為ごかしがそのまま放置されて、そこのティピカルなバービーが「新たな旅立ち」をするだけでは解決しない問題が残ってるんだよね。
それは放置かい!

一瞬は夢見させてくれるかもしれない映画。

劇場公開中

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