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『門徒衆よ、家康を討て!』

あらすじ

戦国の世、三河一向一揆で矢作の上宮寺に立て籠った門徒と家康が対立し、寺内にいた信念と雑念という二人の幼な馴染みの小坊主がいた。信念は弥陀の本願を説き、お寺に介入する家康を敵視し、門徒を督戦するが、雑念はどうしても納得できない。家康方に『厭離穢土 欣求浄土』の旗が上がる。門徒衆側に『進者極楽往生 退者往地獄』の旗が上がる。「家康が悪いのはわかるが、門徒衆もおかしいだろ」と疑問が湧き、寺を抜け出して「調停者」を探す。

登場人物
  雑念
  信念(雑念の幼馴染)
  およね(雑念の幼馴染)
  蓮助(雑念の幼馴染)
  あおい(雑念の姉)
  勝祐
  加藤教明
  門徒4人
  深津八九郎(忍者)
  松平家康
  榊原康政
  乳母様(妙春尼)
  孫六(加藤高明)
  足軽2人



〇シーン① 佐々木上宮寺

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