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マジェルカとは

みなさんこんばんは。
現在マジェルカは、来年の1月の再開に向けて新たな準備や、これまでの色々の再構築をしている最中です。
その一つ、現在休止中のオンラインショップも改めて見直しをしています。

デザインなど、大げさな改変を考えているわけではありませんが、まずは、私達を知ってもらう上でとても大事だと考えている「マジェルカ紹介ページ」や、「ウェルフェアトレードの説明ページ」を見直し、リライトしました。

「マジェルカとは」なんて、いまさらのようなタイトルで、今までに何度も話してきた事と同じなのですが、知ってもらいたい大事なこと。
実はこのnoteを読みに来てくれる方の中には、まだじっくりとお伝えできていない事が多い方もあろうと、そういう方々に知ってもらいたく、せっかくなので書き直した「マジェルカ紹介ページ」を転載しました。

是非読んで頂けると嬉しく思います。

ふじもと

マジェルカは、障害のある方が作った雑貨専門のセレクトショップです
マジェルカは、日本各地にある障害者施設などで作られた素敵な雑貨製品ばかりを集めた雑貨店です。このオンラインショップの他に吉祥寺の実店舗で販売をしています。

マジェルカの店名は、”混ぜる”をもじったもの。
杉やヒノキばかりがきれいに並ぶ人の手による森に比べ、様々な樹々が混ざり合う自然本来の森の方が、生態系が豊かで、災害などに対する強さも備えているといいます。
それは、人間の社会でも同じで、画一的ではない多様な人々や価値が共存できる社会の方が、誰にとっても暮らしやすく、健康な社会なのではないでしょうか。

マジェルカは、障害を持つ人との関わりを特定の人達の特別な行為にしてしまわず、世の中の誰もが、しかも身近に関われる方法を提案します。
その一つとして、障害のある人達が作った素敵な製品たちを日々の暮らしの中で目にしたり手に取ることが出来る機会を提供してきました。
それまで知らなかった価値に触れ視野が広がる体験を、それらを生活の中に取り入れる事で気持ちが豊かになることを、また、そのことが作り手である障害のある人達をも幸せにすることを、ひいては優しい社会づくりにもつながることを、一人でも多くの人に実感してほしいと考えています。

きっかけは“ 障害者のために ”ではなく“宝物を見つけた”という感動から
マジェルカは、2011年に、杉並区西荻窪のたった5坪のショップからはじまりました。
当時は、障害者支援の為に運営されている福祉ショップは全国に数多くあっても、障害のある人たちが作った製品の価値に注目し、しかも完全な民間で運営されているというショップというのは、日本中どこにもありませんでした。
それら製品を、一般の人が目にしたり手に取る機会というのはとても限られていたのです。
その結果、障害者が作る製品に価値や魅力が高いものがあるという事実、障害者にそういう物を生み出す力があるという事実は、世の中のほとんどの人に知られておらず、この私自身もそれを知らずにいた一人だったのです。

当時、雑貨製品のバイヤーとして活動していた私が見つけたある製品、商品価値から目に止まったそれが、障害者施設で作られているということを後から知り、「障害者施設でこんなちゃんと良いものを作っているなんて!」と、とても驚きました。
それがきっかけとなり興味を持って調べてみると、全国に様々な素敵な製品や、面白い製品づくりをしている障害者施設がある事を知ります。
次から次に見つかる素敵なモノたちに、まるで隠れた宝物を掘り出したように気持ちが高ぶったのを憶えています。

せっかくこんなに素敵なモノを作っているのに・・・
私の最初の驚き、それは、ただ知らなかっただけではなく、彼らにそんな力は無いと勝手に思い込んでいたからこその驚きだったのではないかと思います。
軽度の知的障害がある妹と一緒に育ち、障害のある人に対して差別感情は持っていない方だと感じていた私にとって、障害者に対し、「出来ない」という勝手な思い込みを抱き続けていた事は少しショックな出来事でもありました。
そしてその原因を考えた時に、私を含め殆どの人が、障害のある人たちの持つ力を正しく知る機会が極端に少ないこと、その機会を作る福祉の側の発信の仕方にあると考えました。せっかく素敵なモノを作っているのに、彼らにはそんな力があるのに、その事実が広く知られていないのはおかしいと感じ、もったいないと感じたのでした。

多くの人に知ってもらうべき価値、多くの人が知って良かったと思うであろう価値と感じて
そして、私自身が宝物=価値あるものを見つけて感じたその感動を広く共有したい、また、正しい事実を多くの人に知ってもらいたいと考えて始めたのがマジェルカでした。
しかし、当時の私は、福祉の業界や障害者が通っている施設(作業所)のことなどは殆ど知りませんでした。彼らの低い工賃(※)の問題も。。。
そこでまずは、価値を作り出す人たちや場所の事をもっときちんと知りたい、逆に、そうでなければ人に伝えられないという考えから、日本各地の作業所や福祉ショップ、福祉バザーなどに足を運び、見て回り、接して知ることから始め、そうやって取り扱い商品や取引先を一つ一つ開拓していきました。
しかし、その頃は今のようにWebやSNSなどで製品や作品を積極的に紹介しているような作業所は皆無と言ってもよく、情報を集めるのにもひと苦労でした。
また、殆どの作業所は、一般での商品取引をしたことが無い所がほとんどで、そこでも苦労をし、店を始める為の商品集めにはとても時間がかかりました。
ただ、今になって思えば、そうやって自分で開拓する事自体が宝探しのように楽しく、また、それをお客様に喜んでもらえた時の喜びが大きかったのではないかとも思います。
その甲斐あって、たくさんの魅力的な雑貨や作り手と出会え、マジェルカの活動に共感してくれる沢山の作業所さんとも繋がる事が出来ました。
そうやって全て自分で集めたモノが並んだ売り場が出来あがった時の感動と期待はとても大きなものでした。

今となっては、これまで述べ300箇所近くの作業所と取引きし、数多くの作業所製品を扱ってきましたが、11年前に感じた驚きや感動は今でも私にとってとても大切な体験で、それを沢山の人に伝えていきたいという思いは昔と今とでも変わらずあり続けています。

マジェルカ代表 藤本

※低い工賃の問題福祉用語で、障害者施設で生産活動を行った障害者に対して施設が支払うお金を「工賃」と呼んでいます。製品が売れる事によって作り手である障害者の工賃が支払われますが、福祉ショップや福祉バザーなどで製品が安く売られることが低い工賃しか支払われないという問題にも繋がっています。(参考:就労継続支援B型事業所の令和2年度の全国平均工賃(月額)は15,776円)

マジェルカの雑貨はたくさんの人を幸せにします
マジェルカを訪れた多くのお客様が 「障害のある人たちがこんな素敵なモノ作りをしているなんて知らなかった」と仰います。 また、そういう店だと知らずに訪れた方に、障害のある人たちが作る製品ばかりを集めた店だと伝えると、 「良いお買い物をした!」「なおさら大切に使いたくなった!」などと仰ってくれます。私達は、そういうお客様たちと接することで、マジェルカに並ぶモノには人を優しい気持ちや豊かな気持ちにする力があるのだということを教えられました。

全国の障害のある作り手たちにとっても、自分たちが関わったモノがたくさんの人の目に触れ、手にした人から喜ばれることは励みとなり、さらに素敵なモノがマジェルカに届けられる事にもつながっています。

そして、私たち自身も、そんなたくさんの人を幸せに出来る素敵な製品を人から人へつなげることに喜びと誇りを持っています。「作り手」「売り手」「買い手」の誰をも幸せな気持ちにすることが出来るモノ、それがマジェルカに並ぶモノたちだと考えています。

マジェルカオンラインショップTOPページより
(↑こちらからはマジェルカ紹介動画も見れます)

ここの行まで来てくれたという事はお読み頂いたという事でしょうか、どうもありがとうございます!(お疲れさまでした(^_^;ゞ)


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