📎登山記録01 川苔山(山のレベル対して、準備が未熟でアホすぎた編)
たった4分だった電車の通勤時間が、引っ越ししてから30分かかるようになった。
通勤時間を有意義に過ごす社会人になりたくて、Netflixでアニメを観たり、Kindleで読書をしたり。でも、向いていなくて数日で終わった。
たいていはもう、毎日ぼーっとしている。
そして今日の帰り道、ふと先週末の登山を思い出していた。振り返ってみると、なかなかやばかったなぁと。反省を兼ねて記録しておいたほうがいいかもしれないなと思い、眠い目をこすりながらこれを書いている。
ハリー・ポッターは賢者の石だけを、登山は高尾山だけを、オリンピックと同じくらいの頻度でひたすらトライし続けている。たいていのものが、次に進みたい気持ちはあるのに怠惰すぎて進まない。
でも最近はちょっと、健康意識があって。山に登りたいと思ったその時。登れそうなイメージが湧くわ湧くわ。
登山にまつわる書籍・雑誌は増えるわ増えるわ。
YAMAPをみるわ、YAMAHACKもみるわ。
そういえばあの時に買った登山靴あるじゃん!あの日にもらった登山着もあるじゃん!!
じわじわとあたたまっていった登山欲。
軽いノリで決めた川苔山は「初心者」でも登れるけれど、中級者向けというのが正解だった。あの日は何もかもうまくいったように思えたけれど、今振り返るとなんとか乗り切れたにすぎない。
まず、水不足。
登山にどれくらいの水が必要なのか。調べればすぐわかることを、あるいは経験則で想像できることを、我々はアホに見積った。
500ミリの水筒に水を入れてそれだけ持ってく奴(自分)と、1リットルの水筒に山頂で飲もうとホットコーヒーを入れてそれだけ持ってく奴(恋人)。
どうして大人が2人もいて、どちらも正常な判断ができないのかが不思議で仕方がない。
ちなみに自分は山頂で、最後の一滴を飲み干した。そして、下山しながらどんどん少なくなっていくホットコーヒーを、命のコーヒーと呼びながら大事に大事に飲んだ。
高尾山しか知らないから、山に自販機がないことも、食事処がないことも、知らなかったというか想像しなかった。ほんとに、ないんだな。
こんなにアホな判断をする人間は自分たち以外にはいないだろうが、水は少なくとも1リットル必要。
そして、飯不足。
コンビニで買ったおにぎりを、お腹がすきすぎて行きの電車で食べきってしまった。山頂で食べたのは、前日の散歩中に発見したセレクトお煎餅ショップで見つけた、いぶりがっこおかきのみ。
ぜんぜん足りない。ハードな山道でどんどんエネルギーを消耗していくのに。楽しみなのはごはんくらいなのに。
山頂でパーティかのように食べ物を持ち寄ってワイワイしているおじさんたちが、心底羨ましかった。カップラーメンに、その場で切り刻んだネギで追いネギまでしている豪華さ。あの領域に達するには、数多の山を乗り越えなくてはいけない。
そして何より、トイレ不足。
こういうことは事前にちゃんと調べておいたほうが良い。登り初めから、下山完了まで、トータル6時間30分。一度もお手洗いチャンスがなかった。
山にトイレがあるのが当たり前ではない。そんな常識的なことを、この年になって初めて知る。
幸い、汗でからだの中の水分が飛んでいった。真夏でもないのに、着ている服がもう1ミリも乾いた部分を残さず汗だくになった。運動している感が、すごい。
知識があっても経験しなければ頭でっかちになる。でも、知識がないだけで損をすることかあるし、危険が伴うこともある。
こんなダメダメな登山初回スタートだけれど、懲りずに今週末も次の山に行く予定。今度はきっとちゃんと、軽めの山をチョイスできていると信じてる。
そして、学びを次に活かしてく。