出産と産後
出産についてnoteに記述するか迷いながら、1日が一瞬の様に過ぎて行く日々を過ごしていたので、いつの間にか産後4ヶ月過ぎていた。
不妊治療から3年、有り難いことに妊娠出来、大きな問題もなく成長してくれた我が子をほぼ予定日通りに出産することが出来た。
産後数ヶ月も経ったからこそ、こうして出産について話せるようになってきた。
出産直前、直後のことは正直、痛みが辛すぎて振り返りたくないくらいの出来事だった。
今もスマホの陣痛アプリは恐ろしくて見返したり出来ない。
何日も前駆陣痛と言う痛みに耐え、ようやく本当の陣痛という人生で一番の痛みを体験した後の我が子との対面は幸せの絶頂…のはずが、それより何よりまだまだ痛みが続いている状況ではそれどころではなかった。
胎盤を出す為に引き続きいきみ、出した後は切開した上に裂けた会陰の縫合、これらの痛みの先にようやく我が子を抱くことが出来た。
しかし、これで痛みは終わりじゃない。
まともに座れないのだ。
産後にこんな痛みがずっとあるなんて、聞いてないよ。
なぜ誰も言わないのか不思議だと思ったけど、
産後数ヶ月が経った今ならわかる。
「痛みは忘れる」からだ。
言われてみればそんな痛みもあったなと言うくらいになるので、聞かれなきゃ忘れていて話すこともないのだろう。
出産直後に、一生治らないのではないかと思った諸々の痛みや、妊娠中に発症した指先の痺れも、
産後3ヶ月も経てばほぼ気にならないくらいに完治している。
そうやって女性は妊娠、出産を繰り返していくのであろうが、私はこれが最初で最後である。
この子を無事出産出来たら不妊治療のクリニックに残していた受精卵も手放すと決めていた。
私達の手放したたまご達が、研究や技術向上の一因となり、後世の不妊治療がより良いものになることを願いたい。
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