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猫と暮らすこと

猫との出会い

猫とはじめて暮らしたのは確か、21歳くらいのとき。
まだ実家に住んでるとき、私の誕生日に父と母が迎えてくれました。

どちらかと言うとうちの家族は犬ほどに、猫にいい印象はもってませんでした。

それが、ひょんなことがきっかけに、それはもう瞬間的に全員がハートを射抜かれることに!

誕生日に迎えた子猫はピンキー。
アメリカンショートヘアーの元気な男の子でした。

初めて猫を迎えるにあたって、今思えば素人集団の家族だったなと思うので、『もっとこうしてあげれば良かったな、、』など感じることもあります。

それでも、わたしが一人暮らしをする時まで一緒に過ごした数年は、スポットライトがずっと当たっているような、キラキラ光に満ちた時間でした。

一人暮らしをするタイミングのときにはすでに、野良猫も迎え、さらに賑やかになっていました。
今のわたしが連れるより、猫にとっては家族といた方が幸せ。わたしは1人で引っ越すことになりました。

いつかちゃんと、自分の生活を安定させて、猫をちゃんと迎えられるようになることを夢見て。

それから16年

ようやくその時がやってきます。
出会ってしまった瞬間でした。(人間にも一目惚れをほとんどしたことがないのに!)

 膝に乗ったときの温もりは一生忘れられません。
あんまり子猫特有の元気な感じがなく、膝から逃げることもありませんでした。今思うと、子猫の時は病気がちだったから、弱ってたのかも、、、とも思います。


実は、一人暮らしをしてからアレルギー体質になってしまったこともあるし、一人暮らしだから寂しくさせないか、出張のときどうするのか、真剣に考えました。
一目惚れした子は、たまたま長毛猫だったこともあり、よりアレルギーも酷くなる可能性もありました。

自分と約束した5つのこと

細かく言えばもっと有るのですが、大まかに言うとこのような感じです。

*この子が生きてる間は、アレルギーの薬を飲み続ける(空気清浄機も必須)。
*出張のときに頼る人をみつける。
*毎年更新のわたしの『遺言書』をつくり、わたしに何かあったときの次の飼い主候補をかく。
*もっと自由になるために働く。
*老猫になったとき看病できるように自宅での仕事を増やす。

要は腹をくくったと言うことなのかなと思います。今お迎えしてまだ2年ちょっとですが、今ところ、準備も含め、しっかり守っています。

猫と人間1人の暮らし

迎えた子猫は風太くんと名付けました。
名前を決めるセンスのないわたし。
今回もセンスないな、、と思いながらも、ふわふわ感のある昭和っぽいがいいなと思い、愛を込めて名付けました。
字画もチェックしたところ、『食うに困らない』とのこと。

風太がうちの子になってから、わたしの生理的現象、生活、夢、あらゆることに変化がありました。

『子供産んでないけど溢れ出る母性』

前足がカキみたいで堪らない。


当時お付き合いしていた彼は、「今まで1番だったのに、今は2番以下、扱いが雑になった、、」と嘆いてました。
ちなみに言いますと、一瞬、性欲がなくなりました。これはまさに母ですよね!
でもこればっかりは仕方がない、本能なのですから。


生活は劇的変化を遂げる

車に乗って、初めてのお出かけ。


毎日朝ちゃんと起きて、掃除機をかけ、床拭きをする。カーペットもしっかり拭きます。仕事が終わったら気分でご飯に行ってたことも過去のこと。とにかくいかに早く帰るかしか考えてません。
このように普段の生活は、1人の時より秩序が保たれているように感じます。
出張もできる限り無いように何とか試行錯誤をします。
それから、あれだけ興味のなかった車の免許も41歳にして取りにいきました。風太とどこかに行きたい、何かあったとき、車で一緒に移動できるようにとの思いです。

それから夢

この子がいるだけで、
おうちが1番のパワースポットになります。


もっと自由になる。もちろん、すでに自由はある、、という前提ではありますが、この自由というのは具体的には、『時間』と『お金』の自由度をあげていく、と言うことです。
彼が病気になっても、わたしが病気になっても、幸せを継続できるように。
それからそもそも病気になるようなストレスの多い仕事スタンスやお金の考え方をしない、などなど。

自分のためにはなかなか頑張れなかったわたしですが、彼のためならできちゃいます。
そうしているうちに、自分の理想の幸せな生活が作られているということも事実です。

ひとり者が猫を迎えるということ

ある程度、お金と時間と周囲の理解が必要

ご飯、病院、年中適温環境を保つための電気、老猫になったときのケアなど、思っている以上にお金はかかります。
そしていつ体調悪くなったとしても対応できるようにしておくこと。
言葉を話さない猫にとって、早く気づきケアしてくれる人間の存在は必要です。
やっぱり現実はまだ、動物が体調を崩した・・・なんてことがあっても、自分自身が体調を崩してお休みをするのと同じように理解があるかと言うと、そうではないと感じることがあります。
でもそれは今は仕方のないことだと一旦受け止め、愛猫が大切な家族であると言うことを仕事場の人たちに受け入れてもらうように言い続けることが大切だと思っています。


災害の時のことも考えておく

思わぬ災害に見舞われることがあったとしても、すぐに逃げられるように避難セットを準備しておいたり、避難場所を確認しておくことなども、ストレスに弱い猫にとっては必要なことだと思っています。

安心して預けられる人の存在


私の場合、出張も多いので、これはとっても大切なことでした。安心して預けられる人にお願いしていますが、ペットシッターさんにも必要であればお願いしようと思っています。

いつかお別れがくる辛さを受け入れること

こればっかりは、考えたくなくてもふとした瞬間に考えてしまいます。それでもだから、今を大切に過ごすことに集中することを大切にしたいと思っています。

猫との愛おしい暮らし

腹を括ったら、後は猫との愛おしい暮らしが待っています。
猫は思った以上に甘えん坊で、どこへでもついてくるし、喜怒哀楽の表現はしっかりあって目だけではなく声色で訴えかけてきたりします。柔らかでふわふわな身体、全力で召し上がるカリカリの咀嚼音、バラエティに富んだ鳴き声、わたあめのような香り、毛に覆われてほとんど見えない肉球、沢山たまる目やに、うんちやおしっこをする姿、その全てに癒されています。
この小さきかわいい動物は、人間のことを食べられるけれど、世話をしてもらえる人がいる方が便利だから、食べずに生かしているそうです笑。
生かされて癒されていることに心から感謝をして、一瞬一瞬を大切に、これからも慈愛に満ちた猫との暮らしをしていきたいと思います。





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