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はじめてのお客さま

間借りの厨房で、毎週木曜日と金曜日にパンを焼いています。

今はまだお店にパンを並べて売ったりもしていないし
ネットショップも構えていません。

表向きは準備中、試作中。
現実は、「めっちゃお金かかる趣味状態」なのです・・・

パート仕事のお給料が厨房の家賃、材料代などに消えている。

自分がやりたいことのために決めたとはいえ、焦る気持ちはやっぱりあります。

でも、今しかないこの時を大事にしたいと思う。

どんなお店で、どんなパンを、どんなお客様に届けたいのか。
自分自身はどんな生活で、どんな人生を送りたいのか。
そこにとにかく向き合う時間。

そこが曖昧なままなんとなく始めてしまったら
大変恐ろしいことになると知っているから。


はじめは焦りもあったのですが、最近は私も肝が据わってきて、
「めっちゃお金かかる趣味状態」でべつにいいと思えています。
夫が今はそれでいいと思うよと言ってくれているのも大きいけど。
(チクチク言われたら・・耐えられないなぁ)

パート仕事のほうは、私の苦手な事務、経理、あとはちいさな部品の検査など。正直なところ私のやりたい仕事ではないけど、夫の会社なので、家族を支えるために手伝っています。

厨房を借りる前は、「自分のやりたいことを我慢して夫の会社を手伝ってる」「時間を取られている」と思っていて、不満だらけでした。

今は「自分のやりたいことのために働いてお金を頂いている」と思えます。

パン学校に入り、厨房を借りられているのは働いてお金を頂いているから。
つまり自分の人生のため、自分の悦のために働いている

はたから見れば何も変わらないけど、私の中では全然ちがう。

友達の旦那さんは、車が趣味という人で、しょっちゅう車を乗り換え、いつも自宅前のガレージで車をいじっています。
とてもお金がかかるらしく、奥さんは迷惑そう。私も、「うわ、そんな旦那さんやったら大変~~」と思っていたのですが、今は、ええやん!と思えます。ひとの旦那やからやと言われたらそうですが。笑

人生は楽しむためにあるから、自分の楽しみのために仕事するべき。

そんな長い準備中の私のパン屋に、きのう、初めての来店客!

パンを使っていただいている、八尾の恩智にある「シャルキュトリーロシニョール」さんで私のことを知ってくれたという方からDMをいただきました。
間借りしている厨房がご自宅の近所だそうで、直接買いたいのですがとおっしゃっていただき、昨日、焼かせていただきました。
もともとの知り合いではない方に買っていただくのはこれが初めてです!

朝9時半までしか厨房に居られないので、それまでに来ていただいたのですが、
来店時、まだ焼き上がりまで20分ほどあったので色々とお話しました。

すごくパン好きで、色んなパン屋さんに行かれているそう。
私より全然、パン屋さんに詳しい!私の以前のお店も知っていただいていて、それもあって「あっ」となってご連絡いただいたのでした。
「シャルキュトリーロシニョール」さんもテレビで見て私の前のお店を知っていただいていたのですが、こうして過去の自分から「ほれっ」とパスをもらう感覚、なんだか不思議です。

お好み焼き屋をもう23年、夫婦で経営されている奥さま。
23年。すごいなぁ。
お店のことや子育てのこと、パンや自然派ワインのことなど
いろいろおしゃべりして楽しい時間でした。
お店でパンを売るようになったら、お客さまとのこんな出会いや時間が
まだまだあるんだと思うと本当に楽しみでわくわくします。

来週末には、はじめてのイベント出店に挑戦!
どんな出会いがあるか、本当に楽しみです。

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