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あなたを守るのはあなた


パン学校のみんながパン屋として成功するための山口先生の講義。
東洋医学の先生からの、心のこもったギフトのような講義でした。

特に印象的だった部分を取り上げてまとめました。



人生の成功(悦)のためには健康の実現 が大前提であり土台である。

健康であるのが通常の状態である。
どこか不自然な生活が何かしらの症状をもたらす。

症状は免疫であり、体が戦っているから現れるものだったり、体からのブレーキのサイン。それなのに無視したり抑えたりすると、結果、病気になる。

パン屋は不自然な生活になりがちだけど、なにか不調を感じたら
症状に感謝し、立ち止まって原因を考える。それが大人の教養である。


一番怖いのは、不調や疲労を感じないこと
夜更かししても平気、働きすぎても平気などといのは危険な状態。


「ウイルスは隠れた疲労を暴く」
普通に呼吸をしていたら、ウイルスは空気と一緒に体内に入る。
呼吸とともに、出たり入ったり。
健康な体であれば、ウイルスはそのまま留まることはない。
疲労のたまった体、免疫力の落ちた体の中では留まり病を発症させる。

夜更かししても平気、働きすぎても平気になってしまっている人の
疲労を表面化し、気づかせることが出来るのはウイルスだけ
、なんだそう。
ということは、なんともはやウイルスは敵ではない。ウイルスに体内パトロールをしてもらい、病を発症したら感謝!という気持ちでよいということ。

■「冷たい飲食に注意する」
冷蔵庫の登場で日本の食生活は不自然なものとなった。
最近の日本の暑さは冷蔵庫なしでは乗り切れる気がしないほど
冷蔵庫は必要不可欠なものになっている。。

冷たいものを摂りすぎる人は、胸部に熱があるため冷たいものがすごくほしくなる。しかし冷たいものを飲むと、腹部が冷える。
体は内臓を急速に温めようと「加熱モード」に入り、そこにエネルギーを消費する。これは熱中症の要因にもなる。
しかし胸部は熱いままなので、冷たいものが欲しいのは変わらず、摂取のたびに体は加熱モードとなり疲労する。

うちの子供たち、下のふたりは寝る前になるととにかく熱い熱いと
飲み物を大量に欲しがるんです。なんでなんだろうと思っていたのですが、このお話を聞いて、あぁ、そういうことか!!と、、。
ではそもそも胸部に熱を持っている要因は?というと、
「肝の緊張状態」が原因なんだそう。

■「肝の緊張をゆるめる」
夜の光、夜更かし、カフェイン、ストレスなどは肝に緊張をもたらす。
これをゆるめるためには、
・なるべく画面の強い光を見るのを避け、夜は早く寝ること。
ストレスを感じたら、積極的に遊ぶこと。自分の機嫌は自分でとる
(楽しいことリストを作っておくのも有効)
散歩をし、気を巡らせる

などが有効。
子どもの便秘について相談させてもらったときも
「夜の光に気を付け、よく遊び、しっかり休むこと」と回答を頂いたのですが
ここでも…!つながる東洋医学。


「散歩の時間が個性や感性をつくる」
散歩がとても良い理由のひとつとして、現代人は一人になる時間がない、ということを言われていたのだけど、これが深かった。

現代人はやることがたくさんある上に、コンテンツが充実していて、
移動中も少しの空き時間もスマホや音楽で時間をつぶす。
頭をまっしろにして自分と向き合う時間というのがない。
だけど本来、ひとりの時間こそが、自分独自の世界観を作る
自分と向き合う時間がなく、誰かのSNSばかり見ていると
個性や感性がその他大勢と同じになっていき、独自の個性はなくなる。

これも自分の子供たちを見ていて心配になる部分だった。
自ら楽しいことを探しにいかなくてもゲームや動画、SNS、あらゆるコンテンツが懸命に楽しませてくれる時代。逆にそれがないと、何をしたらいいのかわからなくなってしまうほどに。
充実していて、世界を広げ色んなことを知ることが出来る、一見恵まれているその環境が逆に個性をつぶしてしまう可能性がある。




毎回なのだけど、山口先生の東洋医学の講義は、知らないままだったら…
と思うと怖くなるほど大切なことばかりが詰まっている。

結論だけを見れば「きちんと食べる」「腹八分」「しっかり休む」「よく遊ぶ」など小さなころから言われ続けていることなのに、それがなかなか出来ないのは、なんでそうなのかをきちんと知らないままだというのも一つなの原因なのだろうなぁと思いました。
便利で、サービスが充実していて、なにもかもお手軽な今。
だけど自分の体の声を聴き、自分の健康を守るのは自分自身でしかない。

これを学ばせてもらった上でパン屋になる私たちは
山口先生からのギフトをしっかりかみ砕き、自分のモノにして、
自分たちの言葉や行動で、家族や、家族のように大切な人たちに
またギフトとして届けて行かなければと感じた講義でした。


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