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団結力は、選手だけでない。興行課・上原耕司が語るエヴェッサ運営陣の強み

社会人3年目で、たまたまきっかけがあってスポーツ業界に転職を果たした、大阪エヴェッサ アリーナ事業部 興行営業課の上原耕司(うえはら・こおじ)さん。

「中に入ってみて、自分は今まで一番楽なところしか見れていなかったんだと知りました」と話す彼が、クラブの中に入ってみて感じたリアルな現場はどうだったのでしょうか。

クラブ運営スタッフの役割や、エヴェッサならではと感じるクラブの強みについてお伺いしました。

刺激を求め、スポーツ界へ飛び込んだ

中学校から大学まで、バスケットボールをやっていました。ただ、びわこ成蹊スポーツ大学でスポーツマネジメントをも少し勉強してはいましたが、スポーツに関わる仕事がしたい気持ちは全くなかったんですよね。

やりたいことが見つからないまま、就職活動を経て家電量販店で営業の仕事をすることに。友人に誘われて受かった1社目に、そのまま入社しました(笑)。

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「日々やる業務が同じで刺激がない」と感じていた社会人3年目。たまたまご縁があってB.LEAGUE B2(Bリーグ2部)に所属している西宮ストークスでクラブスタッフとして働かないか、というお話をいただきました。Bリーグ設立初年度の2016年で、チャンスがあるなら関わってみたいと思い転職しました。

ストークスでは、運営担当として試合会場のスケジュールを組んだり、対戦相手とのやりとりをしたりしました。試合の運営に関わる業務全般、ですね。

ストークスで2年過ごした頃、​​ここでもまたご縁があり、大阪エヴェッサの運営担当を募集していると耳にしました。そこで、安井代表取締役と直接お話をさせていただき、幸いにも採用していただけることになりました。

企画〜実行のスピード感が、エヴェッサの強み

今もストークス時代と変わらず、試合運営の業務が主な仕事です。試合の日のスケジュールを組み、アウェイチームとの調整を行なっています。オフシーズンは、次のシーズンに向けて年間のスケジュールを考えて調整を進めています。

仕事内容は同じですが、「エヴェッサはここが違うな」と感じることもあります。企画から実行までのスピード感がめちゃくちゃ早いんです。クラブ全員が同じ方向をしっかり向けているからこそ、決定すればすぐに動き出します。チームワークが良く、業務の役割分担が速いです。

クラブで何かをするとなると、さまざまな確認を取る必要があります。大変な作業なのですが、一人ひとりが今何をするべきかを考えて主体的に動くのでスムーズにいくことが多いです。柔軟性があって、それぞれのアイデアを実行しやすい雰囲気があると感じています。

たまにスタッフで集まってバスケをすることもあります。バスケが好きで情熱がある方が多く、チームワークがあるのがエヴェッサだと思っています。


例えば、新加入でまだチームに合流していない選手のグッズを先に作って、加入発表をした日に発売開始したり。エヴェッサにはデザイナーが在籍しており、社内で全て回して製作できるのも強みかなと。

またB2のストークスを見てきたからこそ余計魅力を感じているのは、エヴェッサの演出です。代表取締役の安井のこだわりの一つでもあり、これまでにavexさん、LDHさん、豪華なタレントやアーティストの方々とコラボができています。演出へのこだわりは、エヴェッサならではですし、これだけでもチケットを買う価値はあると思いますね。

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スタッフの役割は「地道に準備を全うし、試合を作る」こと

スポーツ業界に入る前は、クラブスタッフという仕事に対して華やかなイメージを持っていました。中に入ってみて、自分は今までラクなところしか見れていなかったんだと知りました(笑)。

華やかに見える試合の裏側で、スケジュールを決めたりと細かい地味な作業をやっていることがほとんどです。クラブスタッフにとっての本番は、試合までの準備とその後。ファンの方々に試合を楽しんでいただくために、全力で準備をするのが私たちの役割です。面倒なことでも熱量を持って取り組める人でないと、続けられない業界だと思います。

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昨シーズン、エヴェッサはB1リーグ戦を勝ち抜き「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP(CS)」に初めて進出しました。エヴェッサの場合CSの試合は順位的に直前の勝敗で対戦相手が決まるため、ホームなのかアウェイなのかギリギリまでわからなかったんですよね。無観客試合でどういう企画を作っていくのか、会場をどうするのか、試合まで与えられた猶予は1週間。何をやったのか覚えていないくらい、目まぐるしい1週間でしたね(笑)。

試合中に観客席を見上げてブースターの方々が楽しんでいる姿を見ると感動します。「やって良かった」と感じる瞬間ですね。昨シーズンは無観客試合が多く、難しいところではありますが。


先ほどもお伝えしたように、裏側のスタッフ業務は非常に地道な作業ばかりです。大変なことでも「熱量」を持って取り組める人でないと、続けられない業界だと思います。

不得意なことも諦めずに取り組む「熱量」が必要だと思います。シーズンが始まれば、タフなスケジュールにもなります。ただ、その業務の先には、お客様やステークホルダーの方々の笑顔がありますし、チームが勝った時の嬉しさをみんなで分かち合える瞬間は最高です!
そんな業界かなと自分なりに思っています。


進化を続けるBリーグとともに

Bリーグの創設初年度からバスケ業界に関わってきて、当初と比べると認知度はかなり上がったと感じています。海外から選手が来るようになっていますし、観客数も増えています。八村塁選手がNBAのドラフトにかかった2019年から、一気にバスケが日本で盛り上がった感覚もあります。

次のステップとして、島田慎二チェアマンがリードしている2026年「NEW B. LEAGUE」構想があります。今後どうなっていくのか非常に楽しみですし、自分がどう関われるのかもワクワクしています。立ち上げ時期から見てきているので、これからもリーグと共に成長していきたいです。

舞洲プロジェクトとしては、これからもオリックスさん、セレッソさんとコラボしていきたいです。オリックスさんとは「夏の陣・冬の陣」で選手やマスコット、チアをそれぞれの試合に交互に派遣してきました。競技を超えて球団間で繋がり、実際にイベントまで実行できるのは舞洲ならではの取り組みですよね。これからも3チームでいろいろ企画したいと思っています。


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