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ビジネス心理学を使ってBUMP OF CHICKENのセールストークをしたらどうなるか

はろー、まいしろです!皆さんは今まで一度でも


自分が好きなアーティストを友達におすすめしたい!


と思ったことはありますか? 私は300万回ぐらいあります。



とはいえ、ただ単に「最高だよ!」「聞いてみて!」と言うだけではなかなか興味を持ってもらえないのも事実。ならば「プロの技を盗めばいいのでは?!」ということで、今回はこのプロの技をマネしてみようと思います。


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ご存知の通り、セールスマンは「興味のないヒトに興味のないモノをおすすめする」プロです。セールスマンであれば「よくわからないけどなんかとにかくサイコーだよ!」とか「とにかくつまりサイコーだよ!」とか、好きなものについて話すときだけ急に語彙力が下がりまくるファンあるあるとも無縁のはず!



というわけで今回は、セールスマンのテクニックを使ってBUMP OF CHICKENを売り込むとどうなるのかを真剣に考えてみようと思います。BUMP OF CHICKENである必要は限りなくゼロですが、シンプルに私が好きなのでバンプにしました。というわけでここから後は、それぞれバンプの部分を自分の好きなアーティストに脳内変換してお楽しみください。



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1. アイスブレイク

まずセールストークで肝心なのはアイスブレイク。成功してもそこまでいいことはないのですが、失敗するとその後の空気が大変なことになるという非常にリスクの高いパートです。


※ちなみにアイスブレイクとは「お互いのことを知って雰囲気をよくする」という意味のビジネス用語であって、決して私が新人のとき毎回頭に浮かべていたこれのことではありません


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ではこちらのアイスブレイク、先ほども書いたように「お互い喋りやすくなるような雰囲気を作る」ことが目的です。そのことを念頭に置いて、次のシチュエーションでどんな回答をするのが正しいのか考えてみましょう。

 

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さて、相手を確実に沼に沈めるためにはどう答えるのが正解なのか、皆さんも思いついたでしょうか? 

セールストークの基本によると、もっとも良い答えはこちら!



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正解は「天体観測なんですね」。あなたは正解できたでしょうか?


これはセールストークの中でも特にバックトラッキングと呼ばれる手法。いわゆる「オウム返し」とも呼ばれます。相手が言ったことをそのまま相手に返すことで「あなたの話をちゃんと聞いていますよ」とアピールし、関係をよくするというセールストークのひとつです。


逆を言うと「相手の話をちゃんと聞いてなさそうな回答」がダメなもの。例えばこういうものはアウトです。



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言いたいだけのセリフナンバーワン。BUMPファンからしてみたら、急に真ん中にボールが来たから思いっきりバットを振っただけだと思います。わかる、めっちゃわかるんですけど、しかしここはアイスブレイク。ここぞとばかりに歌詞を読み上げたりしてはいけないし、ネタが通じなかったからといって元ネタをイチから説明するなんてことは断固あってはなりません。「私はあなたの話を聞いていますよ」「好きなものについて急に早口で語り始めたりしませんよ」という姿勢を崩さないよう、ていねいに相手の警戒心を解きましょう!



2. ヒアリング

続いて、セールストークの中でもこれにすべてがかかっているとも言われるほど重要な「ヒアリング」。

言葉通り、「相手が何に困っているのか」「なぜBUMP OF CHICKENを聞きたいと思うのか」「むしろ今までなぜ聞きたいと思わなかったのか」を問い詰めていくパートです。



実際のビジネスシーンでもテクニックが必要と言われるこちらですが、相手をBUMPの沼に確実に沈めたい場合、どんな質問をするのがよいのでしょうか?



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ファンとしては、ファンでない人にいろいろと聞きたいことはあるかもしれませんが、この中で相手に質問してもいいのはひとつだけ!



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いやこれ当たり前だと思うじゃないですか。実際めっちゃ要らないこと聞きますからね。「なんで知らないの?」「なにがダメなの?」「貸すよ?貸そうか?」とかめっちゃ言う。これを読んで耳が痛い人もけっこういると思うんですけど、相手にBUMPを勧めたいならまず相手がなにを好きなのかを聞く方が早いんですね。それでエルレが好きなら「同世代だよ」、いきものがかりが好きなら「同じタイトルの曲あるよ」、米津が好きなら「米津が好きなアーティストだよ」とか、なんでもいいからこじつける方が話が早い。いやこじつけている時点で問題があるのも承知ですけど、いきなり「BUMPを知らないなんて、人生の半分を損しているとは思いませんか?」とか哲学みたいなヒアリング始めるよりもだいぶマシです。お互い気をつけてがんばりましょう!!



3. プレゼンテーション

では、ヒアリングの次はセールストークの見せ場とも言えるプレゼンテーション。ここはとにかくイケてる感じでトークを繰り広げるターンですが、ここれはプレゼンでよく用いられるテクニックを2つ見てみましょう。


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上の図はたぶん 世界一わかりにくい「フット・イン・ザ・ドア」の説明 だと思うんですけど、要は「少しだけでも!」と食い下がってだんだん要求を大きくしていくという手法です。「1回イエスと言った手前、断りにくい」という一貫性を持ちたがる人間の心理に基づいた方法で「さっきイエスって言ったよね?」感を出すことによって最終的に相手に天体観測をすべて聞かせることが可能です。ちなみに「キュイーン」は天体観測のイントロで、「午前2時」は天体観測の歌い出しで、「オーイェーアハーン」は天体観測のサビの部分です。



そして、この「フット・イン・ザ・ドア」の逆とも言える手法もあります。


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こちらは逆に、少し大きめの要求をして断らせ、その後小さな要求を出すというテクニック。相手の「次も断ったら申し訳ないし...」という気持ちにつけこむ手法で、この技を知ってる人からすると「あれ今ドア・イン・ザ・フェイス使われたな...?」感が出て逆効果になる以外は効果的です。

ちなみに「H・I・R・O・W・A・K・I」は天体観測のシングルCDを停止せずにずっと流していると突然はじまるナゾの隠し曲なんですが、本当にファン以外聞かなくてもいいと思うので本当に聞かなくてもいいと思います。歌詞はこんな感じです。



4. クロージング

では、ようやく最後のクロージング!即決で決めてもらえないことも多いセールストークでは、次回に繋がるような会話をして終わらせることも重要です。

では、そんなクロージングでは我々は何に気をつけるべきでしょうか?



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さて、ここであなたは何と答えるべきでしょうか? セールストークの理想の回答はこちらです。



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話を聞かない。ここまでのセールストークでは「相手の話を聞く」「相手に合わせる」「丁寧に話す」が基本でしたが、クロージングでは断固として話を聞かない。そう、これは撃つか撃たれるかの真剣勝負、相手に考える間を与えてはそこで試合終了です。多少強引でもいいので話をいい感じの方向に持っていって言いたい答えを言わせましょう。ちなみに例で出しているのは応酬話法というもので、質問に質問で返すという方法で、わりと本当にある方法です(※ただし普通はこんなにヘタではない)



というわけで「ビジネス心理学を使ってBUMP OF CHICKENのセールストークをしたらどうなるか」、なにかの参考にはなったでしょうか。友人知人を沼に沈めるためには、その友人知人の素養も必要なので、ぜひやりすぎて嫌な思いをさせないように沼の仲間を増やしてください!じゃあまたね〜。


■天体観測を聴きたくなった方はこちらから


■ガッツリBUMPを聴きたくなった方はこちらから


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