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なんなら、ひろゆきさんに「それって、あなたの感想ですよね」って言われたい

ほめてません。感想です。
けなしていません。単なる感想です。

って、言いたくなることありませんか?

ふと、そんなことを考えたので記事にします。
思考の浅い記事ですが、でも、まあまあ面白いと思います。

◆『ほめる』の意味

『ほめる』の意味を、Googleで検索しました。

意味は、goo国語辞書によりますと、

人のしたこと・行いをすぐれていると評価して、そのことを言う。たたえる。「勇気ある行動を―・める」「手放しで―・める」「あまり―・めた話ではない」⇔そしる/けなす。

とありました。すご~く、納得です。

対義語は、「そしる」や「けなす」、なんですね。

そしる:他人を悪く言う。非難する。
けなす:ことさらに悪い点を取り上げて非難する。くさす。

という意味です。

ここまで、全部納得です。


◆個人的感想(個人的見解)の意味

『感想』の意味を調べました。

同じくgoo国語辞書によりますと、

物事について、心に感じたことや思ったこと。所感。

とありました。そうですよね。納得です。


『見解』も調べてみました。やはりgoo国語辞書です。

物事に対する考え方や価値判断。「―の相違」「―を明らかにする」

このようにあります。これまた納得です。


◆僕はほめていない

バイト先で、「○○さん、メッチャ仕事できますよね~」と、雑談の中で日頃の僕の感想を言いました。

その方の仕事は、速く、かつ丁寧
それでいて『私、仕事できます』的なオーラをまったく出さない。逆に、仕事の遅い人にも優しいし、コミュニケーションが自然で、少し天然ボケで楽しい方なのです。

控えめな性格というワケでもないのに、偉ぶった感じはゼロ。誰とでも仲良くって、グチや不平不満を聞いたことがありません。

単に”作業”だけではなく、職場の人間関係も含めて”仕事”だと僕は思っていて、そんな思いからポロっと出た言葉でした。

すると、

「褒められて嬉しい」

と、○○さんから返されました。

「え? 僕はほめてませんけど? 思ったことを言っただけです」と、訂正しました。

僕は、おべんちゃらを言ったつもりはないからです。
なんなら、天然ボケキャラは”計算”なのか、それとも本当の”天然ボケ”なのか、探れたらイイなぁというウラの目的がありました。
(文筆家の悪いクセかも。つい、人間観察しちゃいます)

結局は、○○さんが驚くほど照れて会話がズレてしまい、僕のウラ目的は空振りしました。


そして、昨日も、こんなことがありました。

立ち居振舞いがとても美しい男性スタッフに、前々から聞きたかったことを質問したのです。

「◇◇さんって、立ち姿、歩き姿がメッチャ奇麗なんですけど、やはりトレーニングとか、あるいは研修とか、そういうのをされたんですか? 天井から糸で吊らされたかのように真っすぐですよね。ザ、ジェントルマンって感じですが……」

すると◇◇さんは、
「いや~、何も。そんな褒められて、何か出さなきゃならないなぁ」などと言って、ポケットを探る動作をしたのです。
その動作は明らかに照れ隠しで、顔が真っ赤でした。上気したらしく眼鏡のレンズが一気に曇りました。

「若いころ猫背で、上司に何度も『曲がっているぞ』と指摘されたんです」と続けて、とても嬉しそうでした。

僕は、社交ダンスを習っているとか、姿勢や歩き姿を指導してくれるカルチャーセンターとか、姿勢を矯正してくれる場所(サービス)を知りたかったのです。
つまり、昨日の会話でも、僕の目的は空振りだったワケです。


◆感想、見解には対義語がない

『ほめる』には、『そしる』『けなす』などの対義語がありました。
しかし、『感想』『見解』には対義語がありません。

そうですよね。
感想には、賞賛的な感想と、避難的な感想があります。

もしかしたなら、「良い感想」を言うと「ほめた」になるのでしょうか?
悪い感想を言うと「けなした」ってこと?


◆アドラーは「ほめてもイケない」と言う

ベストセラー『嫌われる勇気』で知りました。アドラーは、「叱ってはイケない」はもとより、「ほめてもイケない」という考えなのです。
その理由は著書に譲ります。

僕が、この本から学んだことの1つは、

「ほめるとは、上から目線の行為」

ということです。

評価する立場からの発言、というのです。

小さな子どもが、「ママ、今日もお掃除して偉いね」と言ったなら、なんか可笑しいですよね。

旦那さんが「今日も晩ごはんを作ってくれて、偉いぞ~」と言ったなら、もしわが家なら、妻のゆかりちゃんは激怒します。

「あ”~~~ぁん⤴?」

と、【あ】に濁点をつけて伸ばし、語尾であごをシャクって睨みます。

子どもの発言が可笑しいのも、じょーじの発言が許せないのも、どちらも、上から目線だからですよね。


◆感想なら

小さな子どもが、「ママ、今日もお掃除をして、僕、スゴイと思う」と言ったなら、これは全然、変ではありません。

僕が、「今日も晩ごはんを作ってくれて、本当にありがたい」と言ったなら、ゆかりちゃんは般若はんにゃ顔にはなりません。

「どういたしまして」と、ヒマワリのような笑顔をしてくれるはずです。


◆悪い感想を抱いたなら

地味で無難なファッションしかしない人がいます。
いると思ってください。

僕は、絶対に余計な発言はしません。アドバイスしたくてウズウズしても我慢できます。「求められていないアドバイスはゴミ」ですから。

でも、もしこの方に「この私のファッション、どう思いますか?」と訊ねられたならどうしますか?

「地味ですね」なんて言ったなら、けなされたと思うでしょう。かといって僕は、ウソは言いたくありません。

「地味だな」と思った僕の感想を、深く探ってみましょう。
地味な洋服が似合いそうな方だったなら、「地味だな」とは思わないはず。
「渋い」とか「△△さんに良く似合っている」とか、そんなふうに思うのではないかなぁ?

「地味だな」と思った無意識には、「もったいない」があるかも……。
「もっと似合うファッションがありそう」と、そう無意識は感じ取ったのかもしれません。

ならば、
「無難なファッションですよね。僕と同じ感じです(笑顔)。でも、△△さんには、もっと別の、めっちゃ似合うファッションがありそうですよね~。明るい色とか、似あいそうだなぁって感じますけど」

と、こんなふうに言えます。
これなら、ウソは言っていません。

そして、非難もしていないと思います。
もしかすると、これでも「非難された」って思う人はいるのかもしれませんが、多くの方に大丈夫なんじゃないかなぁ。


◆感想は感想です

僕の伝えたいことが、迷子になりそうです。
僕が言いたいことは、「感想は感想です」、ということなのです。

「それイイね」なら、高評価=ほめた、となるでしょう。
「それ良くないね」なら、低評価=けなした、となるでしょう。

でも、
「その洋服、すごく似合っている」や、
「仕事がメッチャできますよね」や、
「あなたの立ち居振舞いや所作しょさは、いつ見ても美しい」は、僕が見て感じた、単なる感想です。
個人的感想です。

セリフを、あえて正確に言うとしたならば、
「その洋服、すごく似合っていると、僕は思います」ですし、
「あなたは仕事がメッチャできると、僕はそう思います」ですし、
「あなたの立ち居振舞いや所作しょさは美しいと、僕はいつも思っていました」なのです。

個人的感想なので、否定されても困ります。
僕はそう感じたので。

伝えたなら、きっと笑顔になる。
自信が増すかも。
そう予想できる感想なら、言葉にしてイイと思っています。

つい思わず、言葉が出ることもあります。
言葉にはしなかった場合でも、表情に出たりすることがあります。

もちろん、その方が聞いて不愉快になりそうな感想は、表情にも言葉にも出さないように心がけていますよ。


また迷子になりそうなので話を戻します。

僕は、感想を述べています。
僕個人の感想なので、絶対に正しい意見だ なんて思っていません。

「僕は、そう思った(感じた)」と伝えたいだけです。
僕の感覚や感想が、世の中の正解だと思っているワケでもありません。

だからこそ、「僕は、こう思った(感じた)」という感想を伝えるのって、意味があると思います。誰もが思うことを言っても、「そりゃそうだ」と、あまり意味ないじゃないですか。

例えば、「人のお金を盗むのは良くないと僕は思っている」とか「配偶者には優しくすべきだよ。僕の感想だけどね」って、いちいち言うまでもない世の中の正論です。

僕が、あえて言うまでもない。
僕が言う意味があるのは、僕ならではの感想だと思うのです。


◆ところがです(やっと結論かな)

ところがです。
感想を言うと、「ほめてくれて嬉しい」と言われます。

ここに僕は、違和感を感じるのです。
ほめたのではなく、僕の個人的な見解、個人的感想を、ただ言っただけなのですから。

ただ、受け取ってほしい。
「あなたはそう思ってくれたのね。ありがとう」と返してほしい。

それなら、心がザワザワしません。


なぜ、ここにこだわるのか。

もうお分かりですよね。
だって「ほめられた」と勘違いする人は、個人的な感想を言っただけなのに、「けなされた」と受け取る可能性が高い人じゃないですか。

「嬉しい」と喜ぶ人は、「なんだと~」と怒り出す可能性があります。
理屈的には、そうなります。

繰り返します。
僕は、僕の感想を受け取ってほしいのです。

「私はそうは思わない」と、共感してもらえなくてもOKです。
「私はそうは思わないけど、なせさんはそう思うのね。へ~」で充分です。

「ほめられて嬉しい」は要りません。ほめてません。
「なんだと~、けなされた~」は、もっと要りません。けなしてません。


◆キッカケ

この記事は、雅樹(かつお)さんのツイートにインスパイアされて書きました。


このツイートに、僕、コメントしたのです。

ちょっと言葉足らずかな? って思って、ならば記事にしようと思い立ちました。


◆〆

ゆかりちゃんに感想を言うと、
「けなされた~! キイ~~~!」と、逆鱗に触れる場合があります。

けなしてないのです。

わかっています!

女性は理屈ではない。感情。
感情への共感が大事。
わかっています!

わかっているけどできないだけです。
僕は、直す気が足らないのかもしれません。

人の”脳”は分かっても”心”は分からない、サイコパスなのでしょうか?
岡田斗司夫さんのYouTubeを観過ぎでしょうか?

僕は、ゆかりちゃんが大好きです。(心、あるはずです)






おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第969話です

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