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時に英語に聞こえる東濃弁は、実は2段階あるみたいで、「そう」は、正しくは「ほ」のようだ。

妻のゆかりちゃんが、

「for get now」

と言った。

「フォー ゲット ナウ?」と、僕は聞き返した。

ゆかりちゃんはキョトンとした。


「今、ホウゲナって言ったよね?」

1.5秒間があって、
「ああ、『ほうげな』って言った」と、ゆかりちゃんが認めた。


「その『ホウゲナ』って何?」

「地元の言葉で『そうでしょ』とか『そうなんだぁ』という意味だよ~」


「フォー ゲット ナウっていう、英語を言ったのかって思ったよ」

「にゃはははは~~~! それイイねぇ~!」

と、ゆかりちゃんは喜んだ。
フランス語に聞こえる宮崎弁(西諸弁)に、対抗意識を持ったみたいだ。


この動画 ↑ は2度観なければ、真実にたどり着けない。
1度目は普通に観る。
2度目は、字幕をオンにして観るのだ。


気になるのは、ゆかりちゃんが言う最近の

「ほうげな」が、

かなりfor get nowフォー ゲナゥに寄せられていることだ。


ゆかりちゃんの地元の方言は、東濃弁。
岐阜県東濃地方の方言だ。

ゆかりちゃんは、「そうやら~」と、よく言う。
「そうでしょう」という意味だ。

「そうやら~」は、なかなか可愛い響きがある。


新婚当初は猫を被っていたゆかりちゃん。
その猫をすっかり脱いで、今では、

「ほやら~」と言う。

どこのお婆さんがわが家に紛れ込んだのかと、少し驚いてしまう。
油断が過ぎるような気もするが……。

僕は、ゆかりちゃんが大好きだ。





おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1300話です


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