最強の漢(おとこ)を、未練がましい奴にするなんて、北方謙三さんって、天才すぎる!
僕が、哀しいほど憧れている漢。
その名は「林冲」。
北方謙三さんの『水滸伝』の登場人物。
憧れるが、「僕は、林冲にはなれない」と、あきらめてもいる。
林冲とは、槍の達人。
天下無双の武人。
最強の騎馬隊のリーダー。
登場人物の中で、最強の男の1人。
物語の序盤で、敵に奥さんを殺されてしまう。
亡くして初めて、奥さんを愛していたと知る、大バカ者。
その上、亡き奥さんに未練タラタラなのだ。
「女々しいヤツ」と言いたくなるほどに、マジで未練がましい。
もちろん、そんなことは誰も言えない。
ブッ飛ばされ、半殺しの目に遭うから。
林冲は、規則では縛れない。
しかし、罰の馬糞掃除には、キチンと取り組む。
規則ではなく、己の美学だけが判断の基準。
僕は、強い男に憧れてしまう。
僕は、ケンカが弱い。だから「強さ」に憧れる。
子どもの頃から、強さに惹かれ、憧れた。
水滸伝の、林冲以外の猛者にも、憧れの気持ちを抱く。
林冲にも、もちろん憧れる。
そして、林冲のことは大好きなのだ。愛おしいのだ。
林冲が死んだとき、僕は悲鳴を上げた。
「なぜだぁぁぁ~。
林冲を殺すなよぉぉぉ~」
号泣した。
北方謙三さんを、少し憎んだ。
文庫版『水滸伝』の解説だったと思う。
以下のような文章を読んだ。
この文章に、少し、なぐさめられた。
僕の心の中に林冲がいる。
そう気づいた。
僕の心の中の林冲を大切にしよう。
そう思えた。
北方謙三さんの『水滸伝』は、僕にとっては、林冲が主人公なのだ。
北方水滸伝は、歴史小説の中で群を抜いて面白い。
最高のエンターテインメントだ。
女性にもオススメしたい。
北方水滸伝の漢を知ったなら、軽薄な男に惹かれることも、騙されることもなくなる。
男性の心の中を覗いて見てほしい。
娘に薦めても、読まないだろうなぁ。
おしまい
PS. 僕のKindle本 ↓『いいかい、タケルくん』【考え方編】です。
読むと、恋人ができてしまう自分に変わります。
恋愛とは、若者だけのものではありません。
人生100年時代。
40代、50代、60代、70代でも、恋愛って必要です。(僕の主観です)
そばにいるパートナーは、誰にだって必要ですよ。(僕の感想です)
「考え方」ですから、若者だけでなく中年にも参考になります。
もちろん若い男性には、モロ、参考になります。
女性にも参考になります。
【男の思考】が詳しく書かれていますから。
「男性って、そんな考え方をするんだぁ」と、きっと参考になります。
ご一読いただけたら幸いです。
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