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第250話 カッコいいジジイ その④【ダッシュが速いジジイ】


僕が、今取り組んでいる【カッコいいジジイ化】の最後だ。

肉体面のことを、4つ書くこととなった。

だが、ジジイで1番カッコいいのは、【立ち居振舞い】だと思う。そして、その【立ち居振舞い】を支える【精神】や【日頃の積み重ね】がカッコイイと、僕はそう考える。

そういう意味では、『反応しない練習』を何度も何度も行なうのが、1番重要となり、カッコいいのかもしれない。

・・・そうは言っても、6パックの腹筋も、やはりゲットしたい。


◆ダッシュの練習

長距離走、マラソンは、少しまえには興味を抱いたが、今は熱が冷めている。なんせ、長距離走はキツイ。しんどい。

そして、1番苦手だ。

なので、ダッシュでいいから「速い」と言われるレベルになりたい。

学生時代、鈍足で悔しかったから、これは悲願でもある。


今の練習方法は、【ホンの少しダッシュする】だけだ。それしかしていない。ダッシュする距離は、10メートルとか、20メートルとか、そんなものだ。

左投げの練習後に、かるく公園を走り、時折ダッシュを入れる。足にはパワーアンクルという【重し】を巻いている。

なんとか、もつれることなく、ちゃんとダッシュできる。続けて行けば、少しづつ速くなるだろう。


◆動機

不純だ。

草野球とかで「速い!」って言われたいのだ。

30代、40代、50代(ここも入れとかないと、思わぬクレームが発生しかねない)、の女性陣に、「キャー、キャー」言われたいのだ。


◆作戦の根幹

お気づきの方もいるだろうか。

僕の作戦は、①から④まで、終始一貫している。

超セコイ、作戦だ。

ゆかりちゃん風に言えば「こっすい」作戦だ。


①バク宙 ②懸垂 ③左でのピッチング ④ダッシュ

これらは全て、若者なら、できても大したことない。

①のバク宙以外は、若者にとっては、なんちゃないことばかりだ。ジジイでできると「おお~!」となる、そんなのばかり。

そして、そのジジイたちは、80%が不摂生なヤツらだ。ライバルが弱々で、走ったら足がもつれるヤツらなのだ。

今なら、摂生と軽いトレーニングを続けるだけで、ヤツらに圧勝できる。

ふふふ。

黒じょーじが考えた作戦だ。


◆女性はなぜ「悪い男」が好きなのだろうか

男が、人生で、最もモテたい20代の前半。

僕は女性から「いい人」と言われて、全くモテなかった。

持ててるヤツは、美しい女性から「悪いヒトね~♡」と言われていた。なぜ、「悪いヒト」に、♡マークが加わるのか、当時は解せなかった。

きっと、刺激の欲しい女性にとって、真面目な男とかはツマラナイ存在だったのだろう。

そんな女性は、「こっちだってお断りだよ」と、あの頃は、そう思えなかった。

若い男って、なぜ、女性の、顔と身体にしか興味がないのだろう? 心の美しさとか、行動の美しさとか、そういうのに、まったく意識が向いてなかった。

ま、だからモテないんだよな。己の欲望にしか興味がないのだから。

自分で「なぜ」と書いておいて、書いているうちに、納得してしまった。

女性が、悪い男を好きなのは、刺激が欲しいからだ。


◆〆

僕の、この、悪い作戦を知って、ゆかりちゃんが

「じょーじ♡ あなたも、ワルい男ね~♡」

と、♡を含んだセリフを言うだろうか?


100%、

「こっすい男やね~」

だよなぁ。


僕は、そんなゆかりちゃんが大好きなのだ。




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