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【読書感想文】「幸せを回せ!」今度は映画を観て、その感想を一言で表現してみよう

僕も、妻のゆかりちゃんも、推理小説が大好きです。
2人とも東野圭吾さんのファンです。

東野圭吾さんの『疾風ロンド』を、ゆかりちゃんが読んで言った感想は、

「まるで映画のようだった」

です。


僕も読みました。
まさに、映画のような小説でした。

スピード感があるのです。文章でスピード感を与えるって、どういうことなのでしょう。
とにかく、ゆかりちゃんの言う通りで、映画化にピッタリな小説です。

念のためGoogle検索してみると、すでに映画化されていました。


予告編を観ると、かなりコメディタッチなのかな、と思いました。
小説ではシリアスだったはずです。

映画も観てみたい!
阿部寛さん、好きなんですよね~。

でも、小説と違って、映画の評価は厳しめのようですね~。


小説を読み終えた僕が、即、もう一度そのページを探し出して、読み直したセリフがあります。
脳に、刻みたかったからです。

確か、主人公のセリフでした。

どこかで誰かが不幸に見舞われた時、
ほかの者が考えなきゃいけないことは、

自分たちも同じような不幸に見舞われないよう用心して、
精一杯幸せを作り出して、

その気の毒な人たちにも幸せが回るようにすることだと思う。


遠い地での災害。
多くの人が被災している。
そんな時、
そんな時、被災していない者が考えなければいけないことは…。

という意味でした。

①同じような不幸に見舞われないよう用心する

②精一杯幸せを作り出す

③気の毒な被災者にも、幸せが回るようにする

これが、被災していない者が考えなければいけないことだと、東野圭吾さんは訴えたのです。


東北の三陸沿岸に故郷を持つ僕は、東日本大震災後の【自粛すべき】という世間の風潮に、強烈な違和感を抱きました。
しかし、僕は、
被災していない者はどうすべきなのか、ということを、ちっとも言語化できずにいたのです。

自粛する、というのも、違う。
「自粛しろ」と、自粛しない人を責めるのも、当然違う。
「自粛しろ」と声を荒げる者に、「責めるな」と言うのも思うのも、違う。


精一杯幸せを作り、回す。

こういう一言を捻りだせないとアカンのですね。文筆家ならば…。

そういえば、小説を読んでのゆかりちゃんの感想。

「まるで映画のようだった」

これも見事な一言です。
僕が先に読んでいたなら、はたしてどんな感想を言ったのでしょうか。

僕の一言は、東野圭吾さんに及ばないのは致し方ないとして、
ゆかりちゃんにまで及ばない?

これからは、小説や映画を観たならば、ひと言で鋭い感想を述べます。
捻りだします。


僕は、ゆかりちゃんが大好きです。





おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1173話です
※この記事は、過去記事の書き直しです


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