マガジンのカバー画像

エッセイ

312
妻、ゆかりちゃんの天然ボケ中心にしたいところですが、それ以外のエッセイも、ここにまとめます。 紀行文も、たぶん、ここに入れます。
運営しているクリエイター

#書き直しじょ

誇張でなく、本当にソックリだったのだ

範馬勇次郎 をご存じだろうか。 地上最強の生物なのだ。 「生物」だから、人間の中で最強なのではなく、熊もライオンも虎も、鮫もシャチも、ゾウもカバも、武井壮も含めて最強なのだ。 そのとき僕は、ノートパソコンでnoteの記事を書いていた。 そして、もう、出かける時間だったのだ。 まずは、名古屋の栄に行く。 個展に行く。妻のゆかりちゃんを誘ったのは僕だ。 その後、金山駅に移動。 夜は、日本特殊陶業市民会館で劇団四季のミュージカル『コーラスライン』が行われる。 ゆかりちゃ

ナス(那須)と言ったなら、シオバラ(塩原)ちゃう?

妻のゆかりちゃんの寝言を、僕はメモに残している。 「キュウリ?」は、語尾が上がって、疑問文だった。 この寝言を、丁寧に、分析してみようと思う。 まず、最初の「ボケナス」は、おそらくは誰かに、そう言われたのだろう。なぜなら、ゆかりちゃんは「ボケナス」と言ったことがないから。 東濃弁だから、「アホやなぁ」とか「アホちゃう」と言うはず。 もっとキツク言うのなら「ドアホ」や「たわけ~」となる、とは言っても、この「ドアホ」や「たわけ~」は、やはり、ゆかりちゃんは言ったことがない

「まずは、先に顔を変えて…」と言ったならば

もう、すぐ出かける、というタイミングだった。 妻のゆかりちゃんが「この時間に出るからね」と宣言した時間に、あと15分となっている。 時間がないが、noteの記事を書きあげ投稿してから出かけたい。 夜は夜で、別件が入っているのだ。 先に外出の準備を整えて、その後、ギリギリまで記事を書こう、と決めた。 髭を剃り、着替え、持ち物をチェック。これを5分で終わらせよう。 ギリギリのギリまで書ける体制、を整える。 「まずは、先に顔を変えて…」と声が出ていた。 すると、ゆかりちゃ

今はスマホがあるから,イイ時代だよなぁ

「私はブスだ」と、お姉ちゃんが言った。 僕は、そんなことを思ったことなかったから、「えっ?」と言った。 驚いたのだ。 まあ、お姉ちゃんが「私は美しい」と言った場合でも、驚いただろうけど。 「唇は厚くて、タラコ唇だし。……こんな唇、大っ嫌い」 「へ~」 「へ~って、じょーじだって同じだからね」 「は?」 「遺伝だよ、遺伝」 「じゃあ、俺もタラコ唇なの?」 「あんた、知らなかったの?」 「あ、お、・・・うん」 この会話は、お姉ちゃんが小6か中1だった。 僕は、

不努力に免罪符を与えちゃアカン

僕の姉は、成績はオール5の秀才だった。 小・中・高と、ず~っとオール5。 正確には、体育だけは2とか3とかだったが、勉強は、もの凄かった。 姉のことを「天才」と書かなかったのには理由がある。 勉強に対し、姉が、もの凄い努力を重ねていたことを知っているからだ。 この論法で言えば、イチローさんも、大谷翔平さんも、「天才」ではなく「秀才」なのかもしれない。 ◆姉の努力姉は、小中学校の図書館の本を、全て読んだらしい。 5人兄弟の1番上の姉は、中学生になると、僕ら弟たちがうるさく

1番明るいから1番星

2020年の11月30日。 僕は、5:10に起きて、まずは珈琲を淹れた。 深煎りの豆をコーヒーミルに入れて、粗挽きにする。 挽きたての珈琲に、約90度のお湯を注ぎ、30秒ほど蒸らす。 珈琲の良い香りが漂い、無意識に鼻の穴を広げてしまう。 お湯を、ゆっくり注ぐ。 細く注ぐ。 少し高い位置から注ぐ。 ガスで、珈琲がドーム状にふくらむ。 お湯は、一気に注いではイケない。 3度か4度に分けて注ぐ。 このように丁寧に淹れると、時に、もの凄く美味しい珈琲が出来上がる。 いつもが

そういえばパワハラ上司も、「お前のことを思って」とか、言うんだよなぁ

少しまえに、ニトリの『野菜水切り器』を買った。 購入した理由は3つ。 1つは、マコなり社長がYouTubeで「スゴク良い」と絶賛していたから。 2つ目の理由は、税込み523円と激安だったから。 3つ目は、シャキシャキのレタスサラダを美味しく食べたいから。 この商品の最大の特徴は、 野菜の水気をバッチリ切る!ということなのだ。 つまり、ドレッシングが薄まらない! サラダが美味い! サラダの水分を一切残さない。 遠心力で水分を飛ばすだけなので、野菜の葉にダメージなどはな

その笑顔の背景や歴史を想うと、鼻の奥がツンと熱くなります…。

運行管理者になるための基礎講習だった、と思います。 講師が、ご自身の体験を語ってくれました。 聞かせていただいたのは、4年か5年前になります。 言わずもがなですが、書きます。 山下さん(お母さん)は、達観するしかなかったのでしょう。 きっと、達観したのではなく、いつの間にか、知らないうちに、 達観に、辿り着いてしまったのです。 死の危険さえある過酷な修行に挑み、それを成し遂げた修行僧。そのうちの100人に1人とか、1000人に1人とか、ごく僅かな者だけが辿り着く境地

僕なら説明し、軽く謝るよ。普通に。

我が家の愛車は、2024年5月現在、最も美しい日本車である。 MAZDA CX-3 だ。 この色(セラミックメタリック)も、超~お気に入り。 フランス車のような佇まいで、フランス車以上に美しい。 キャプチャーやルーテシアより美しくて、MAZDAさんには感謝しかない。 シーくんの、前の愛車はNISSAN LEAFだった。 以下は、そのLEAFに乗っていた頃の実話である。 🍀🦖🍀🦖🍀🦖 妻のゆかりちゃんは、当時、NISSAN LEAFのテレビCMがお気に入りだ

娘をド叱ったら、「どの口が言う~!」と、メッチャ面白かった

娘が大学3年生か4年生だった。 5~6年前かな。 ゆかりちゃんと話し合って、「娘を叱ろう」という結論に至った。 叱る理由は、 という、3点だった。 特に、③がマズイ。 僕とゆかりちゃんは同じ思いだった。①と②だけなら、ゆかりちゃんの小言だけでイイと思っていたが、ちょっと度が過ぎる。 「じょーじが叱ると怖すぎるから、私が叱るからね」 「ホント? 叱れる?」 「大丈夫! じょーじのは、マジで怖すぎるから、やめてね」 「おお…。了解」 娘を叱る決行日になった。 僕は、

賢いのか? それとも狡いのか?

僕が小学1年生の時だった。 お母ちゃんの友達と思われるオバチャンが、僕と弟にプレゼントをくれた。 プレゼントしてくれたのは、車のオモチャ。 僕と弟へ、それぞれ1台ずつだった。 後輪を接地させたまま軽く後ろに引く。 「カチ、カチ」と、ゼンマイが巻かれる音がする。 手を放す。 車は、凄いスピードで走った。 『チョロQ』と同じ原理なのだろうが、大きさは、子供の手のひらには収まらなかった。今でいうなら、大きめのスマホくらいだったと記憶している。 素材は、おそらくブリキで、

僕はホルモンが大好きで、添い寝する妻も大好きだ

僕は、牛ホルモンが大好きだ。 焼肉屋でのメインは牛ホルモン。牛タンで始まり、牛ホルモンで盛り上がり、牛ホルモンで〆る。 博多華丸さんが漫才のネタの中で、 と言っていて、僕は、ハードロックのヘッド・バンキング以上に、激しく頷いた。 焦げの香ばしさが、ホルモンの濃厚な旨さと相まって、カーペンターズ以上のハーモニーを奏でる。 華丸さんの相方、博多大吉さんの名言も、ココで合わせてご紹介したい。 大吉さんの意見に、心から同意した僕は、賛成のあまり頷きすぎてむち打ち症になってしま

絶対に負けられない戦いが、百人一首にもあるのだ!

僕が、百人一首を知ったのは小学校5年生だった。 担任の阿部先生が、百人一首を教えてくれたのだ。競技かるたのルールを教えてくれて、旧字の読み方も教えてくれた。 国語と道徳の時間を、百人一首に「これでもか!」というほど充ててくれたのだった。 昭和50年代の、古き良き大らかさゆえ可能だったわけで、令和の今では不可能だろう。 阿部先生は、リーグ戦を開催した。 クラスではなく学年で。 田舎の北の外れの小学校で、同級生は20人しかいなかった。 学年全員で普通の小学校の0.5クラス

灯台下暗し作戦、大成功だったのだが… (モッタイナイ【純粋な瞳】の使い方)

18:00を少し過ぎた。 まもなく、妻のゆかりちゃんが帰ってくる。 いつものように「帰ります!」lineがあり、約30分が経過している。 今すぐ、玄関の鍵がガチャガチャ鳴ってもおかしくない。 ひらめいた!隠れよう。 ならば急がねば。かつ、ちゃんと驚かせたい。 ゆかりちゃんのビックリした顔が見たい。いや、呆れた顔になるかな。 おっと、そんなことを考えている時間はない。 さて、どこに隠れるか?  簡単に見つかるところは、絶対にダメ。 ゆかりちゃんに、しばらく探し回っても