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エッセイ

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妻、ゆかりちゃんの天然ボケ中心にしたいところですが、それ以外のエッセイも、ここにまとめます。 紀行文も、たぶん、ここに入れます。
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#妻ささ

誇張でなく、本当にソックリだったのだ

範馬勇次郎 をご存じだろうか。 地上最強の生物なのだ。 「生物」だから、人間の中で最強なのではなく、熊もライオンも虎も、鮫もシャチも、ゾウもカバも、武井壮も含めて最強なのだ。 そのとき僕は、ノートパソコンでnoteの記事を書いていた。 そして、もう、出かける時間だったのだ。 まずは、名古屋の栄に行く。 個展に行く。妻のゆかりちゃんを誘ったのは僕だ。 その後、金山駅に移動。 夜は、日本特殊陶業市民会館で劇団四季のミュージカル『コーラスライン』が行われる。 ゆかりちゃ

ナス(那須)と言ったなら、シオバラ(塩原)ちゃう?

妻のゆかりちゃんの寝言を、僕はメモに残している。 「キュウリ?」は、語尾が上がって、疑問文だった。 この寝言を、丁寧に、分析してみようと思う。 まず、最初の「ボケナス」は、おそらくは誰かに、そう言われたのだろう。なぜなら、ゆかりちゃんは「ボケナス」と言ったことがないから。 東濃弁だから、「アホやなぁ」とか「アホちゃう」と言うはず。 もっとキツク言うのなら「ドアホ」や「たわけ~」となる、とは言っても、この「ドアホ」や「たわけ~」は、やはり、ゆかりちゃんは言ったことがない

「まずは、先に顔を変えて…」と言ったならば

もう、すぐ出かける、というタイミングだった。 妻のゆかりちゃんが「この時間に出るからね」と宣言した時間に、あと15分となっている。 時間がないが、noteの記事を書きあげ投稿してから出かけたい。 夜は夜で、別件が入っているのだ。 先に外出の準備を整えて、その後、ギリギリまで記事を書こう、と決めた。 髭を剃り、着替え、持ち物をチェック。これを5分で終わらせよう。 ギリギリのギリまで書ける体制、を整える。 「まずは、先に顔を変えて…」と声が出ていた。 すると、ゆかりちゃ

今はスマホがあるから,イイ時代だよなぁ

「私はブスだ」と、お姉ちゃんが言った。 僕は、そんなことを思ったことなかったから、「えっ?」と言った。 驚いたのだ。 まあ、お姉ちゃんが「私は美しい」と言った場合でも、驚いただろうけど。 「唇は厚くて、タラコ唇だし。……こんな唇、大っ嫌い」 「へ~」 「へ~って、じょーじだって同じだからね」 「は?」 「遺伝だよ、遺伝」 「じゃあ、俺もタラコ唇なの?」 「あんた、知らなかったの?」 「あ、お、・・・うん」 この会話は、お姉ちゃんが小6か中1だった。 僕は、

僕は、性根の腐った高校生だった

僕は、中学高校の6年間、1度も英和辞書も和英辞書も引くことがなかった。 それで6年間、通した。 自慢しているのではなく、事実を説明しているのだ。 英語の勉強以外で、和英辞書を引いたことは数回あったかもしれない。 しかしそれは、下らない単語を引いただけだ。 絶対に予習でもなく、宿題でもない。 僕は、暗記が大嫌いだった。 取り組めばできるに決まっている、単なる計算なども大嫌いだ。 思考力を必要としない勉強に、意味を見出せなかった。 数学は好きだし得意だった。 テスト前の

不努力に免罪符を与えちゃアカン

僕の姉は、成績はオール5の秀才だった。 小・中・高と、ず~っとオール5。 正確には、体育だけは2とか3とかだったが、勉強は、もの凄かった。 姉のことを「天才」と書かなかったのには理由がある。 勉強に対し、姉が、もの凄い努力を重ねていたことを知っているからだ。 この論法で言えば、イチローさんも、大谷翔平さんも、「天才」ではなく「秀才」なのかもしれない。 ◆姉の努力姉は、小中学校の図書館の本を、全て読んだらしい。 5人兄弟の1番上の姉は、中学生になると、僕ら弟たちがうるさく

1番明るいから1番星

2020年の11月30日。 僕は、5:10に起きて、まずは珈琲を淹れた。 深煎りの豆をコーヒーミルに入れて、粗挽きにする。 挽きたての珈琲に、約90度のお湯を注ぎ、30秒ほど蒸らす。 珈琲の良い香りが漂い、無意識に鼻の穴を広げてしまう。 お湯を、ゆっくり注ぐ。 細く注ぐ。 少し高い位置から注ぐ。 ガスで、珈琲がドーム状にふくらむ。 お湯は、一気に注いではイケない。 3度か4度に分けて注ぐ。 このように丁寧に淹れると、時に、もの凄く美味しい珈琲が出来上がる。 いつもが

まぜたらアカンかった話

僕のスマホがandroidだった頃のこと。 僕は、「オッケーGoogle」「3分後にアラーム鳴らして」と、言葉でアラームをセットする。 それが習慣になっていた。 カップラーメンの時間を計るとき、もうキッチンタイマーなんて必要ない。 対抗心を燃やしたのか、僕のアラームセットを「素敵!」と思ったのか、いずれにせよ、妻のゆかりちゃんがマネをするようになった。 「ヘイSiri」「3分後にアラームを鳴らして」と、iPhoneに言葉で命じるのだ。 そのセリフを言った後、僕の視線

そういえばパワハラ上司も、「お前のことを思って」とか、言うんだよなぁ

少しまえに、ニトリの『野菜水切り器』を買った。 購入した理由は3つ。 1つは、マコなり社長がYouTubeで「スゴク良い」と絶賛していたから。 2つ目の理由は、税込み523円と激安だったから。 3つ目は、シャキシャキのレタスサラダを美味しく食べたいから。 この商品の最大の特徴は、 野菜の水気をバッチリ切る!ということなのだ。 つまり、ドレッシングが薄まらない! サラダが美味い! サラダの水分を一切残さない。 遠心力で水分を飛ばすだけなので、野菜の葉にダメージなどはな

50代は、「シャーーー」って出来ると思ったら、甘いよ!

あなたは何歳ですか? ちなみに僕は、57歳。 運動不足の50代の方は、ご自身の身体の鈍り具合を甘く考えてはイケない。 運動不足で、かつポッチャリな場合は、40代でも、いや30代でも甘く考えてはイケない。 信じられないくらい鈍っているから! 我が家の近くの公園には、滑車ターザンがある。 滑車ターザン ⇓ 『滑車ターザン』は、僕がそう名付けた。 正式名称は知らない。 鉄棒と同じくらいの『コの字』のバーが、レールに付いている。 そのバーを握り、「シャーーー」っと、移動でき

バク転ができたなら,「運動神経が良い」で、よろしいでしょうか?

僕は、自分のことを、『運動オンチ』と思い込んでいた。 大人になって、客観的に自分の運動能力を評価するなら、10段階で下から数えて3だと思う。ギリ4かもしれない。 中央値の「5」はない。 しかし僕は、バク転やバク宙ができた。高校時代、器械体操部に入ったからだ。 さて、バク転やバク宙ができる男子は、運動神経は普通より良いと言えそうな気もする。 僕は器用だった。 ただ、パワーが全くなかった。 要領が良いから、高いバク宙もできたが、脚力は全くない。 腕力もない。 身長171セ

その笑顔の背景や歴史を想うと、鼻の奥がツンと熱くなります…。

運行管理者になるための基礎講習だった、と思います。 講師が、ご自身の体験を語ってくれました。 聞かせていただいたのは、4年か5年前になります。 言わずもがなですが、書きます。 山下さん(お母さん)は、達観するしかなかったのでしょう。 きっと、達観したのではなく、いつの間にか、知らないうちに、 達観に、辿り着いてしまったのです。 死の危険さえある過酷な修行に挑み、それを成し遂げた修行僧。そのうちの100人に1人とか、1000人に1人とか、ごく僅かな者だけが辿り着く境地

僕なら説明し、軽く謝るよ。普通に。

我が家の愛車は、2024年5月現在、最も美しい日本車である。 MAZDA CX-3 だ。 この色(セラミックメタリック)も、超~お気に入り。 フランス車のような佇まいで、フランス車以上に美しい。 キャプチャーやルーテシアより美しくて、MAZDAさんには感謝しかない。 シーくんの、前の愛車はNISSAN LEAFだった。 以下は、そのLEAFに乗っていた頃の実話である。 🍀🦖🍀🦖🍀🦖 妻のゆかりちゃんは、当時、NISSAN LEAFのテレビCMがお気に入りだ

娘をド叱ったら、「どの口が言う~!」と、メッチャ面白かった

娘が大学3年生か4年生だった。 5~6年前かな。 ゆかりちゃんと話し合って、「娘を叱ろう」という結論に至った。 叱る理由は、 という、3点だった。 特に、③がマズイ。 僕とゆかりちゃんは同じ思いだった。①と②だけなら、ゆかりちゃんの小言だけでイイと思っていたが、ちょっと度が過ぎる。 「じょーじが叱ると怖すぎるから、私が叱るからね」 「ホント? 叱れる?」 「大丈夫! じょーじのは、マジで怖すぎるから、やめてね」 「おお…。了解」 娘を叱る決行日になった。 僕は、