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タイムマシーン

現代、未だタイムマシーンという名の時空移動装置は未開発であり、机の引き出しを開けたらタイムマシーンがあるなんて事は夢のまた更に夢の話である。

しかし、私はもっと身近な場所にタイムマシーンに近いものがあると感じている。
それは、音楽だ。
時代時代で聴く音楽が変わる私にとって、音楽はタイムマシーンの如く、思い出を蘇らせる。

例えば、今回の写真に使わせていただいたクリープハイプ。初めて聞いたのは高校1年生の時だった。その日のバイトはありえないくらい暇でずっと音楽が好きな先輩とお喋りをしていた。その先輩からお勧めされた曲が、クリープハイプの百八円の恋だった。未だに百八円の恋がイヤホンから流れるとその日のバイトの暇さや初めて聞いた衝撃が蘇る。
他にも、sumikaのグライダースライダーを聞けば、高校2年生の時の夏の帰り道が蘇るし、天体観測を聞けば、片想い中だった男の子を誘って公園で流星群をみた思い出が蘇り胸がきゅっとなる。

人差し指で再生ボタンを押すとその年やその季節の思い出が脳裏で曲と共に流れていく。
タイムマシーンがあったら嬉しいけど、でも未来を見るのは楽しみがなくなってしまうから、私は音楽があれば十分満足だ。