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「あいつやな奴」と感じた時の対処法

「同い年の同姓の従姉妹」

私が人生で唯一自分と彼女とを比べてしまって仕方ない存在の人物であった。
彼女は美人で勝ち気。
そして必要以上に、私を小馬鹿にする物言いをする。
幼いながらも、彼女の言うがままがいると、自分は負けると思って成長してきた節がある。女として生まれて、やはり1番自分と彼女を比べてしまうのは私にとって「結婚」であった。
私は結婚することもできたが、婚約破棄をしてしまい、どんどん自分の結婚の理想が高くなってしまった。
そんな中、彼女はいわゆる『ハイスペック男子』と結婚。
エリートと結婚を果たしたのである。

数年経ち、彼女は子供が数人生まれ、エリートの登竜門である『海外赴任』について行ったのである。
彼女は英語が堪能なのもあり、きっと海外生活を楽しんでセレブまがいの生活をしているであろうと想像していた。
私は、そんな彼女の生活を想像し、斜め上から見る嫉妬という本心を隠して生活していた。

しかし、人生というのは解らないものだ。
セレブまがいの生活をしていたと思っていた所、友人のいない海外生活、孤独な子育て、旦那との意見の違いでなんと、自殺未遂を起こしたのだ。
あんな気の強い子が・・・。
彼女の旦那は結構な亭主関白気質のような人らしい。

人生には勝ち負けはない。
私が憧れていた生活をしているというだけで彼女にジェラシーを感じていたが、内心彼女はセレブまがいどころか、精神を病んでいた。

その時になって私はやっと気づいた。
幼い頃から、気が強く、たまに私を小馬鹿にする言い方をして嫌いだったけど、あれは自分を強く見せるための鎧だったのではないか・・・。
自分のことを必要以上に「美人」と言い回していたのは、自分にはそれが最大の武器であり、自分の誇りだったのではないか・・・。

私は彼女の性格が嫌いだったけど、彼女は彼女なりの方法で自分を守る方法をするしかない心境なのではなかったのか・・・。

そんな事を考えるようになった。
暫くして数年ぶりに再会し相変わらず、やや上からの自慢が入るが、やはりどこか心の奥深くの闇の部分を感じた。

人生生きていると、嫌いな人にも多数遭遇する。
「なんでこんな言い方しか出来ないんだろう」
「いつも上からでやな感じ」
「人を小馬鹿にしてるよね」
「自分の都合のいいことしか言わないよね」

しかし、一度ここで立ち止まってみる。
私が生きてきて発見したある方程式がある。

「私が嫌いな人って大概みんなに嫌われている」

嫌いな人を嫌いというのは勇気があるが、仲良くなった子にこそっと自分の本心を話すと実は皆同じ思いをしているのである。

では、なぜ嫌いな人が自分の前に現れるのか?

私は過去に
「私って仕事できるから」発言を必要以上にする同期の女性と一時期仕事をしたことがある。先輩の前でも平気で「自分仕事できる」発言をするので皆に嫌われていた。私はなぜ彼女が毎日のように「自分仕事できる」発言をするのかが不思議で仕方なかった。
確かに彼女は仕事ができる。皆もそう思っているけれど、どうしてそれをわざわざ自ら口に出すのか気になりすぎて、家でググっていた時期があります。

「人は自分に自信がないと、逆にそれを口にする」

諺で言うと、「脳ある鷹は爪を隠す」

私が嫌ってきた人たちは実はとても自分に自信がないんです。
人からの防御を受けると立ち直れないから、先に自ら自分を守りに走ってしまうのです。

それを知ってからは、その人の言葉ではなく、裏にある隠れている部分を感じようとすることが大切なんだと思いました。
私の従姉妹は勝気だったけど、父親があまり働かない人で早くに亡くなっています。私には感じなかったけれど、金銭的にも辛い時期を過ごしていたのかもしれません。それを人に感じさせないように知らないうちに自分を守る防御や考え方を身につけたのでしょう。

それを感じさせてくれるために私の前に現れていたのです。
嫌いどころか、「新しい気づきを教えてくれてありがとう」
が私には必要だったのです。

出会った人は自分の鏡です。
そう考えられると、嫉妬や嫌いな人は私にとって貴重な学びを与えてくださる天使さんです。

私の人生で出会った、天使の方々ありがとうございました。

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