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おばちゃんという生物


ATMで並んでいた時だ。
ふと気配を感じて背後を振り返ったら、ちょい引いてしまいそうなおばちゃんがすぐ後ろに立ってた。
見た目の年齢はおばあちゃんなんだけど、独特のファッションセンスと雰囲気は確実におばちゃんだ。

近ッ!!
なんでそんなとこにいるんだ!?

車ならあおり運転かよ!
ってぐらいの近さなんですけど。

おばちゃんはスーパーでも「待て」ができない。
躊躇なく隣に割りこんで来て、ひとの背後や横あいから身を乗り出して棚の商品に手を伸ばしたりする。
(近い、近い!!)
(少しぐらい待てないのか?)
前のひとがいなくなるまで待とうという気はなさそうである。
いや、じつは前にいる人間が、おばちゃんの目には映っていないのか?

レジを済ませて、商品を袋詰めする台のところでも、遠慮を知らないおばちゃんの行動には悩まされる。
なんでそこへ割り込んでくるんだ⁉︎という場所にまっすぐやってくるからだ。
ほんの少し向こうに行けばスペースいっぱい空いてるじゃんか!
(近いってば!)
(頼むからもっとあっちへ行ってくれないかな?)
こちらの心の声は、わが道をゆくおばちゃんには届かない。
よくあることと諦めて、こっちが距離をとるしかない。

コロナはまだ終息してないのに、ソーシャルディスタンスはどこ吹く風。
おばちゃんにはもうそれは終わったものとして認識されてるかんじだ。

地球上の最強生物は何?
質問の答えは言わなくてもわかるよね?