頭の工合よろしからず、
書簡 明治四十年
一月十五日以前 福田英子宛
頭の工合よろしからず、今度はどうしても出来ませんでした。
誠に申兼ねますが次号へ御延ばしを願ひます。
一月二十五日 福田英子宛
頭の工合よろしからず毎に違約して何とも申し訳なく候へ共、今後も次号に御廻しを願度候
二葉亭四迷
※「〆切本2」より
一月十五日の書簡のほうが、格式ばった書き方。
いろんな事情で、そうしたかったのかもしれない。
それにしても、「頭の工合よろしからず」は面白い言い訳。
今でも、使えそうだ。
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