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マキャヴェリ 君主は、「しみったれ」と文句を言われることを、避けたり、恐れたりするべきではない。

君主は、「しみったれ」と文句を言われることを、避けたり、恐れたりするべきではない。その理由としては、国家財政の浪費と言う悪徳は、自分の財布を空にするものではなく、そうかと言って他人に対して泥棒をすることにもならない。
それでありながら、国家の統治は一定期間、続けられるのだから。

マキャヴェリらしい、毒に満ちた「教え」である。まずは「被支配者に恩恵を」なのだろうか。そして、その「教え」を踏襲しない政治家は、極めて少ない。

特に、選挙制度を持つ民主主義体制では、選挙のたびに、それが繰り返される傾向がある。結局、支配者(被投票者)も被支配者(投票者)も、当面の財布しか、考えていない。そして、残念ながら、それが人間の真実の一つである。

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